- 鍛える
こんなパンを待っていた! 豆でつくられたグルテンフリーの《ZENB ブレッド》
PR
高くなっても痛くもかゆくもない血糖値。けれど放置すると、やがて体内は大変なことに。日本人に多い糖尿病の予防のためにも、正しく血糖値を知り、上げ過ぎない方法を知ろう。今回のギモンは、血糖値とコレステロールの関係について。
血糖値が高いとき体内には活性酸素が発生しやすく、血管内皮は傷つきやすい。すると些細な傷からLDLコレステロールは血管の奥に潜り込み、活性酸素に酸化されると免疫細胞の一つ、マクロファージに異物として判定されて食べられ、処理されることが知られている。
「酸化LDLコレステロールを生成する食材を食べ過ぎると、マクロファージは破裂して死に、その死骸が増えると血管は部分的に肥厚し血行が悪化、動脈硬化が進行します」(かたやま内科クリニック院長・片山隆司先生)
だから、血糖値のコントロールと同時にLDLコレステロールの管理も重要になる。食事の中に含まれるコレステロールのみならず、中性脂肪も摂り過ぎは禁物だ。なお、食後の有酸素運動は血糖値を抑えるし、長期的には中性脂肪も減らす。
だが、食事由来のLDLコレステロールを減らしても、カラダが不足を感知すると肝臓はLDLコレステロールの合成量を増やしてしまう。
「LDLコレステロールを相対的に減らすため、HDLコレステロールを増やしましょう。運動習慣がもっとも有効ですが、食材ではオリーブ油や青魚、大豆製品などを摂るのがお勧め。これがLDLコレステロール高値の弊害を和らげてくれます」
血糖値と同じく、LDLコレステロールも多い状態を長期間放置すると危険な貯金が増え続ける。
取材・文/廣松正浩 イラストレーション/しりあがり寿 取材協力・監修/片山隆司(かたやま内科クリニック院長、日本糖尿病学会専門医、医学博士)
参考文献/『名医が教える! 血糖値コントロール27の新常識!』(片山隆司監修/笠倉出版社)
初出『Tarzan』No.804・2021年2月10日発売