• すべては、歌えるカラダをつくるため|あっこゴリラのトレーニングプレイリスト
COLUMN
2020.04.22

すべては、歌えるカラダをつくるため|あっこゴリラのトレーニングプレイリスト

あっこゴリラのトレーニングプレイリスト

「80歳までラップを続けたい」と未来の展望を語る、新世代ラッパー。彼女のカラダづくりは、歌うことに特化していました。

2017年にリリースした向井太一とのコラボ曲「ゲリラ」で話題を集めて以降、精力的に活動を続けているラッパーのあっこゴリラさん。2019年4月からは、J-WAVE「SONAR MUSIC」でメインナビゲーターを務めるなど、活躍の幅を多方面に広げています。

そんな彼女が日頃から取り組んでいるのが、歌うためのカラダづくり。ボイストレーニングはもちろん、マッサージやサウナなどのボディメンテナンスにも余念がありません。そして、カラダに意識を向けることでメンタル面にも変化が起きたそうです。

声を出すときは、肩甲骨や股関節の開きが重要。

私にとっては歌うことがすべてなので、カラダのメンテナンスも仕事のひとつと捉えて、いろいろやっています。

基本となるのは、ボイストレーニングです。ただ、多くの人がイメージするようなピアノの前に立って歌う感じじゃないかも。

声を出すときって肩甲骨や股関節をきちんと開くことが重要で。私の場合は、低い姿勢を維持しながら歌い続ける練習をしています。

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これ、みんなが想像する以上にハードなんですよ。相撲で四股を踏むじゃないですか。あれくらいの低姿勢をキープしたまま、腹筋に負荷をかけて歌うので、めちゃくちゃしんどくて。それを月に1度、ライブ前になると連日行っています。

このトレーニングを4年くらい続けているんですけど、以前にくらべて体力がついたし、声量も落ちなくなりました。カラオケに行ってもめちゃくちゃ調子がいい(笑)。

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カラダと向き合うと、いろんなことがつながっていることに気づく。

あと、カラダがむくんでいると声が出なくなるので、自分の身体の周期に合わせてサウナやエステに通って体内の老廃物や余分な水分を出すようにしています。むくみは一番の敵。

私は80歳までラップをやりたいんですけど、そう考えたらカラダもメンタルも健康な方がいいじゃないですか。

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そうやって自分と向き合うようになると、トレーニングもサボらなくなるんですよね。それでカラダの調子が良い方向に向かっていくと、自然とメンタルも安定するし、長い目線でいろいろ考えられるようになる。

本当にいろんなことが繋がってるなって思います。声と姿勢もそうだし、カラダとメンタルもそう。だから、おもしろいですよね。

踊るのは好きだけど、踊らされるのは嫌いなんです。

ライブ前になると、歌う曲順を想定してプレイリストを組んで走ったり、その勢いで人気のない川辺に向かって歌ったりしています。

自分の曲以外で聴く音楽に共通点があるとしたら、踊れる曲ということですかね。2019年からラジオ番組のパーソナリティをしていることもあり、いろんな楽曲を聴くようになったんですけど、私はすごくひねくれているから、踊らせようとしてくる曲だったりすると素直になれないんですよ(笑)。もっと原始的というか、本能的というか。

あっこゴリラのトレーニングプレイリスト
あっこゴリラのトレーニングプレイリスト

なかでもDJのカルヴィン・ハリスが手掛けているラヴ・リジェネレーターは、めちゃくちゃ衝撃的でしたね。あとはトラップ(2000年代にアメリカ南部で生まれたHip Hopのひとつ)とか、バンドサウンドっぽいテイストがあったりするのが好きなことに気づきました。

それと最近よく聴いているのが「POP LIFE: The Podcast」。音楽評論家の田中宗一郎さんとモデルやタレントとして活動している三原勇希さんをホストにしているカルチャー番組なんですけど、友だちがこの番組のディレクターをやっていて。放送を開始した直後に「最近こういうのはじめたんだ」って紹介されたから聴いてみたら、めっちゃおもしろいし、勉強になるんですよ。

音楽が最高だったら、自然とカラダは踊り出す。

昨年末にアフリカのマラウイに行ったんですけど、向こうの人たちって異常にノリがいいんですよ。言葉じゃなくて、カラダで通じ合えるというか。音楽に合わせて踊っていたら「お前、ファニーだな」って言われたんですけど、こっちからしてみたら「お前もな!」っていう感じ。

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それ以来、人目をはばからずに踊るようになりましたね。本当に空気を読まなくなった。音楽が最高だったら、自然と踊り出すカラダになっちゃったのかもしれない(笑)。

でも、みんなそれくらいノリノリになってもいいと思うんですよ。自分の気持ちを大切にするのって本当に大事だから。

あっこゴリラさんのトレーニングプレイリスト
  1. 「Daddy」/Sega Bodega
  2. 「Wakanda Forever (feat. Ycee)」/Sho Madjozi
  3. 「The Power of Love II」/Love Regenerator, Calvin Harris
  4. 「All In My Head (feat. grandson)」/Whethan
  5. 「Deal Wiv It」/Mura Masa & スロウタイ
  6. 「Momentary Bliss (feat. slowthai and Slaves)」/ゴリラズ
  7. 「SAND CASTLE (feat. あっこゴリラ)」/SiM
  8. 「グレープフルーツ」/the hatch
  9. 「original me (feat. Dan Reynolds)」/YUNGBLUD
  10. 「Smack My Bitch Up」/The Prodigy
  11. 「POP LIFE: The Podcast」/三原勇希 × 田中宗一郎
  12. 「ミラクルミー」/あっこゴリラ
PROFILE

あっこゴリラ/ラッパー、ドラマー、ラジオパーソナリティ。ドラマーとしてメジャーデビューを果たし、バンド解散後、ラッパーとしてゼロから下積みを重ねる。2017年には、日本初のフィメール(女性)のみのMCバトル「CINDERELLA MCBATTLE」で優勝。その後、2018年に"再"メジャーデビューを飾る。同年12月には1stフルアルバム「GRRRLISM」をリリース。2019年4月からはJ-WAVE「SONAR MUSIC」でメインナビゲーターを務める。そのほかにも、生理用品を購入する際の選択肢の多様化を目指す「#NoBagForMe」プロジェクトへの参加、アフリカ・マラウイで村人を巻き込んだストリートライブの開催、立教大学にて「現代文化活動におけるジェンダー論」講義など、国籍・業界の壁を超えた表現活動を行う。

取材・文/村上広大 撮影/玉村敬太

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