マカとは? パフィアとは? 現代に語り継がれる世界の「精力増強」伝承成分

取材・文/門上奈央

初出『Tarzan』No.782・2020年2月22日発売

人体の仕組みは万国共通だが、ここぞという時に頼りにされてきた精力増強の成分は、国によって全く違う。日本ではアミノ酸リッチなマムシがおなじみだが、同じアジア圏でも国によりさまざまだ。

隣国の韓国では、ツルニンジンが有名。有効成分ランセマサイドAがテストステロンの減少を改善するとか。

タイでは副腎から分泌される性ホルモンの源であるDHEAの分泌を促すソフォンや、アルギニンが豊富なクラチャイダムなどが信奉されている。

またマレーシアではニガキ科の植物、トンカットアリの根にテストステロン増量を促す成分があるという。

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グリコ パワープロダクション エキストラ サバイブ/5粒当たりマムシ粉末50mgをはじめ、アルギニン300㎎、肝臓エキス200mg、発酵黒ニンニク末200mgなど配合。問い合わせ:江崎グリコ tel.0120-917111
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還元型 コエンザイムQ10&ピクノジェノール®/1粒に還元型コエンザイムQ10を60㎎とピクノジェノール(フランス海岸松樹皮エキス)20mg、杜仲葉エキス40mgなどを配合。問い合わせ:小林製薬 tel.0120-609876。
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5粒当たりマカ3000mg相当のマカエキス末150mg、クラチャイダム6000mg相当のクラチャイダムエキス末100mgなど配合。問い合わせ:オリヒロ tel. 0120-534455。
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トンカットアリエキス30日分/1粒当たり熱帯植物の根エキス100倍濃縮配合のトンカットアリエキス末65mg、パントテン酸9.2mg、亜鉛5mg、セレン20µg配合。問い合わせ:DHC tel. 0120-333906。

おなじみのマカはペルーの高度4,000メートル級の高原に育つカブに似た根菜で、成長ホルモンの分泌を促すアルギニンが豊富だ。

またブラジルではヒユ科の多年生植物パフィアが人気。抗酸化や血流促進に働くサポニンが効くとか。現地では市販のエキスをジュースで飲むのが定番。フランスでは南西部のランド地方に育つ海岸松の樹皮から抽出したピクノジェノールを血流増加を狙って摂るそう。

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