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【セックスとホルモンの関係】ニンニクを生で食べると、逆にテストステロン値が下がってしまう

性欲も相性もすべてホルモン次第。とくに気にしたいのが、テストステロンのこと。スタミナ食として知られるニンニクの摂取はテストステロン値を高めるが、それには加熱する必要があります。生で食べると逆にテストステロン値が下がってしまうのです。

昔からスタミナ食として知られるニンニクや、亜鉛を含む牡蠣。「最近の夫、少し夜が弱いから今夜は牡蠣鍋でも…」と配慮する健気な奥さんもいると思うが、牡蠣をセックス目的であえて、というのは少し仰々しい。馴染みのニンニクをさりげなく使うべし。

ニンニクの摂取はテストステロン値を高めるが、それには加熱する必要がある。生で食べると逆にテストステロン値が下がるのだ。

さらに効きを高めるには、高タンパク質でビタミンB1を多く含む食材を合わせよう。ニンニクに含まれるアリシンがビタミンB1と結合するとアリチアミンという化合物が作られるが、これがテストステロンの上昇をもたらす。

高タンパクでビタミンBが多い、といえば豚肉。パートナーと一緒に料理して食べれば、メンタルは愛情に、カラダはテストステロンに満ち溢れること間違いなし。

カゼインタンパクをそれぞれ40%、25%、10%含む食事とニンニクを一緒に摂った際のテストステロン値の変化
カゼインタンパクをそれぞれ40%、25%、10%含む食事とニンニクを一緒に摂った際のテストステロン値の変化。高タンパクになるほどニンニクとのタッグで上昇率が高くなる。
Oi et al. J Nutr. 2001

取材・文/黒田創 イラストレーション/沼田光太郎 取材協力/関口由紀(女性医療クリニックLUNAネクストステージ)、久末伸一(千葉西総合病院泌尿器科部長)、菅原順二(アランチャ)

初出『Tarzan』No.782・2020年2月22日発売

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