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“おおむね30歳以上”が主役だ! 一般人でも金メダルが本気(ガチ)で狙える世界大会開催!
目前に迫った東京五輪で盛り上がる今日この頃だが、もうひとつの“4年に一度のスポーツの祭典”が実は2021年5月14日(金)〜30日(日)に行われることをご存じだろうか。それが『ワールドマスターズゲームズ2021関西』である。
取材・文/黒田創 写真提供/公益財団法人 ワールドマスターズゲームズ2021 関西組織委員会
ワールドマスターズゲームズ2021関西は2022年5月開催から再延期し、新たな会期について現在、国際マスターズゲームズ協会(IMGA)と協議中です。
記事は公開時点の情報となります。最新の情報はホームページをご確認ください。
目次
知ってた? 気軽に参加できる世界大会。
「え、何それ?」と初めて聞く人も多いはず。『ワールドマスターズゲームズ2021関西』とは、概ね30歳以上であれば誰でも参加できて(ここ大事)、35競技、59種目にもわたるというスケールの大きなイベント。いったいどんな種目があって、どうすれば参加できるのか? 大会組織委員会の広報担当、吉田武司さんに聞いてみた。
「この大会は1985年にカナダのトロントで第1回大会が開かれ、今年で10回目。オリンピックと同じくほぼ4年おきに開催されています。
今までは生涯スポーツの概念が根付いているオセアニアなどが中心でしたが、今大会は10回記念ということで初のアジア、しかも日本開催となりました。国内3万人、国外2万人の計5万人規模で行われます。皆さんにもどしどし参加してもらえればと思います!」(吉田さん)
でも、そんなワールドワイドなビッグイベントにわれわれ素人が気軽に参加しちゃってもいいんですか?
「ワールドマスターズゲームズの参加基準は年齢のみというのが最大のポイント。30歳以上のスポーツ愛好家であれば基本的に誰でもエントリーできます。
予選はありませんし、日本に在住している方なら1万5000円の参加費で最大1人5競技種目までエントリーが可能です。開催地は関西を中心に2府7県に広がっていますので、うまく日程を合わせれば旅行をしながら競技に参加できますよ」
なるほど、これは思った以上にハードルが低い。それに5種目エントリーすれば1種目当たり3000円というお手頃価格。そう、こんな「世界大会」があるんです。しかも初の日本大会と聞いて俄然ヤル気になってきたぞ!
こんなにも“金”が狙える世界大会はない!?
実はこのワールドマスターズゲームズ、競技や種目によってはアスリートレベルじゃなくてもメダルが狙える可能性があるとの噂。吉田さん、実際のところどうなんですか?
「『誰でも“金”が狙える』とは私の立場からは明言できませんが…。しかしエントリーは各競技の種別ごとに先着順で、募集枠の上限に達した時点で締め切られる。つまり早い者順なんです!
さらにほとんどの競技でレベル別や年齢別にエントリーでき、同年代、同レベルで競うことになるため、巡り合わせによってはもしかしたらメダルも…という可能性もある。それに開催は来年2021年の5月なので、準備期間はまだまだたっぷりある。皆さんの頑張り次第では実力をうんと伸ばせると思います」
組織委員会に「狙い目の種目」をこっそり聞いてみた。
吉田さんによると、用意されているメダルの数は金だけでなんと1万個以上(!)。
それだけメダルがあるのなら、銀、銅も含めて獲得できる可能性は僕らにも十分に残されているはず。…とはいえ、せっかくエントリーするなら少しでもメダル獲得の可能性が高い種目を狙いたい。吉田さん、ガチで狙うならどの競技ですか?
「さすが『ターザン』。単刀直入ですね…。でもこの種目がメダル獲得のチャンス! とはやはり私の口からは言えません。ただし、ひとつ断言できるのは、先ほども申した通りレベル別、年齢別に細かく分かれている種目を狙うこと。同じレベルの中で争えばチャンスは見えてくるはずです。
あとはやはり皆さんが学生時代などに親しんだ競技を選ぶことですね。仮にメダルには届かなくても、若い気持ちに戻って楽しめると思いますし、世界中から多くの市民アスリートがエントリーしますので、彼らの実力を体感すればさらにモチベーションを高めることにつながると思うんです」
まずは個人種目の狙い目3選!
やはり参加することに意義あり。しかし、それでも知りたい! 少しでも上位に食い込める可能性があるのはどんな競技だろうか。吉田さんは「やはりどの競技にもエキスパートがいらっしゃいますから、あくまで可能性のひとつとして」と前置きしつつ3つの競技を挙げてくれた。
1. ハーフマラソン(参加資格・30歳以上)
「読者の皆さんの中にもランナーが多いと思いますが、競技人口が多い分、募集枠1万人と全競技中最も多くの枠を設けています。30歳から100歳まで5歳刻みで、年代別男女1~3位までメダルを授与しますので、ライバルが多いとはいえ可能性があるといえばあるんです。
まずは早めにエントリーされることをオススメします。ちなみにコースは世界遺産・熊野古道にほど近い、和歌山県の紀州口熊野マラソンコース。いにしえの雰囲気を味わいながら走ってください!」
2. オリエンテーリング(参加資格・35歳以上)
吉田さんが2つ目に挙げてくれたのは、地図読みをしながらゴールを目指すオリエンテーリング。
「小、中学生の頃にやったよ!という方も多いと思いますが、あれを大人になってガチでやれます。世界マスターズオリエンテーリング選手権を兼ねているのでレベルは正直高いですが、競技としてのオリエンテーリングを味わう絶好の機会なのでぜひ参加を。
走力はもちろん知力、判断力、さらには地図を読む能力も問われます。2種目あり、“フォレスト”の開催地は兵庫県の養父市、神河町、香美町一帯の山野コース。“スプリント”は兵庫県の神戸市の市街地などで開催します。
もしかしたら地元にお住まいで付近を走り慣れている方なら多少有利になるかも? こちらは35歳以上、5歳刻みでカテゴリ分けされています」
3. 卓球(参加資格・30歳以上)
「長年取り組んできた方が多い種目。上級者と初級者別に分かれているので、温泉宿で湯上がりに卓球を楽しむ、というレベルの方でも参加可能なのがポイントです。
初心者でも今から練習してラリーがある程度続けられるようになれば十分試合になるはずですし、外国の方と卓球で交流する機会はそうないと思います。年齢カテゴリーは30歳から10歳刻み。会場は兵庫県神戸市なので各地からのアクセスも良好です!」
お次は団体種目の狙い目3選!
多くの競技、種目がある『ワールドマスターズゲームズ2021関西』には当然のことながら団体で参加できる種目も盛りだくさん。チームワークでメダル獲得を目指そう。こちらでも吉田さんに3つの競技を挙げてもらった。
1. 綱引(参加資格・30歳以上)
「運動会などでおなじみの綱引ですが、競技になるとイメージと違って掛け声もないですし、ピーンと張りつめた雰囲気。実力が伯仲していると分単位で勝負が続くこともあるんです。その間、綱がミシミシという音だけが響いて何とも言えない緊張感が漂います。
知名度の割には競技人口が比較的少なめなので、今からチームを編成して練習を重ねれば上位に食い込めるかも? 1チーム8名編成。30歳以上で男子(8人の合計体重600kg以下)、女子(8人の合計体重500kg以下)、男女混合(8人の合計体重580kg以下)に分かれており、さらにインドア、アウトドアのカテゴリ分けも。会場は奈良県葛城市と香芝市です」
2. フットサル(参加資格・30歳以上)
「日本でも広く普及していますが、意外にも今大会から初めて開催される競技です。団体エントリーも可能ですが、個人エントリーもOKというのがポイント。他の競技も含めて個人競技しかエントリーしないけど、たまにやっているフットサルで世界のプレーヤーと一戦交えて刺激を得たいとか、初対面の人と息を合わせてみたいなど、さまざまな楽しみ方があると思います。
男女別および男女混合に分かれ、レベルは3段階に設定。年齢カテゴリーは30歳以上から5歳刻み。会場は大阪府堺市です」
3. バドミントン(参加資格・35歳以上)
「バドミントンをオススメする理由は、多くの方が経験していて、かつレクリエーショナルレベル(=初心者か競技経験がほとんどない選手)という出場枠が設定されている点。さらに年齢カテゴリーも35歳から5歳刻みですので、初心者でも今から練習を重ねれば上位に食い込める可能性があるんです。
もちろん腕に覚えがある方はさらに上のレベルを狙ってもOK。種別は男女それぞれ、またはミックスのダブルス、もちろん男女それぞれのシングルスもあります。会場は京都市です」
“囲碁ボール”とは!? 楽しみたい派はオープン種目を!
『ワールドマスターズゲームズ2021関西』のもうひとつの魅力がオープン競技。これはニュースポーツやファンスポーツなどと呼ばれる、比較的歴史の浅いものや老若男女問わず一緒に楽しめる競技が盛りだくさんで、現段階では各地で32競技を行う予定だとか。吉田さん、オススメはどんな競技ですか?
「まずは奈良県天理市で行われるキンボールスポーツ。これは直径122cmの巨大ボールを使い、床に落とさないようチームで協力しながら相手コートにボールを打ち入れる競技です」
兵庫県宝塚市と京都府京都市で開催のペタンクはフランスで盛んで、目標となる木製の球に金属製ボールを投げ合い、相手より近づけることで得点を競います。同じ兵庫県の丹波市では囲碁ボールなる競技も。これは碁盤に見立てたマットの上でゴルフのパターの要領でボールを打ち、五目並べを行うというものです」
「さらには『ターザン』でもおなじみのトレイルランも滋賀県高島市で開催されます。オープン競技は本大会と開催期間もエントリーも別となりますが、こちらにもぜひ参加していただければと思います!」
オープン競技はさらに増える予定で、情報も順次アップされているので。公式サイトをマメにチェックしよう。
大会に参加するには?
〈ワールドマスターズゲームズ2021関西〉のエントリーはすでに2020年2月から始まっている。公式サイトの「参加する」から順次進んで、出たい競技および種目にエントリーしよう。開催期間は2021年5月14日(金)~30日(日)だ。
「まだ1年以上あるし後でいいよね」なーんて呑気に構えていると、いつの間にか定員に達している可能性があるので気を付けよう。何しろ、ほとんどの競技が「早い者順」なのだから。
エントリー料金は1万5千円、これで5競技種目まで参加可能なので、複数種目にチャレンジする人は各競技の開催地マップと実施日程をチェックしてうまく日程を組み、エントリーを。6種目以上出たい!という場合は1種目2千円を追加すればOKである。これらの情報はすべてサイト内にまとめられているので随時チェックされたし。
初心者でも参加できるもうひとつの“4年に1度のスポーツの祭典”。メダルを狙ってもよし、楽しんでもよし。誰もが「世界の舞台」で戦える滅多にないチャンス。『ターザン』読者なら逃す手はない!