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他人から見たときポイントは前より後ろ! 上腕三頭筋の鍛錬が腕の見栄えのカギになる。

上腕の土台を築き上げながら、脳と筋肉の連携を図れ。

腕は比較的手軽にどこでも鍛えられ、しかも効果をセルフチェックしやすいので、やりがいのある部位別トレの筆頭かもしれない。

逞しい腕と聞いて連想するのは、肘を曲げて力こぶを強調する、あのポパイのポーズ。力こぶの正体である上腕二頭筋が腕の主役のようなイメージがある。

しかし、見栄えのする腕を手に入れたいなら、むしろ鍛えるべきは上腕三頭筋だ。

上腕三頭筋のボリュームは二頭筋の約2倍。つまり、力こぶは見た目のわりに筋量が少ない。三頭筋はボリュームがあるので鍛え甲斐があり、肘を伸ばす筋肉なので普通に腕を下ろしているとき常に目立つ。

肘を曲げる上腕二頭筋は、力んだときだけ目立つ。常に力むわけではないから、どっちをメインに鍛えるべきかお分かりだろう。

メインを上腕三頭筋に定めつつ、上腕二頭筋をその下に控えている上腕筋とともに鍛え、効率的なボリュームアップに努めよう。

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A. 上腕筋上腕二頭筋の肘側に隠れるアウターマッスル。上腕二頭筋の補助筋として肘関節の屈曲に関わる。二の腕を盛る縁の下の力持ち。
B. 上腕二頭筋肩甲骨と肘関節を繫ぐ2つの筋頭からなる筋肉で、肘関節を曲げるときに働く屈筋。肘を曲げ、ぽこっと出っ張る力こぶの正体。
C. 上腕三頭筋上腕二頭筋の拮抗筋として、二の腕の裏側に存在する。肘関節を伸ばすときに働く筋肉で、3つの筋頭からなることが名称の由来。

土台をつくる、筋トレ3種目。

チューブで上腕三頭筋と上腕二頭筋を鍛える。ベーシックだからって省略するべからず。

なぜなら、このステップのキモはMMC(マインド・マッスル・コネクション)を行いながら基本の腕トレに取り組むことだからだ。

見た目は地味なアーム・アイソメトリクスを、やるとやらないとでは大違い。腕のデザインで重要な上腕三頭筋、および上腕二頭筋の働きをこれで脳に認識させる。脳と腕の筋肉の連携を高めるため、力を入れる部分を集中して収縮させるコツを摑む。呼べば応える、腕筋!

1. チューブ・ディトプレス

チューブ・ディトプレス
椅子の座面の下にチューブを通し、クロスさせてグリップを持つ。肘を肩の高さに上げて掌が正面を向くように。肘を伸ばしながら弧を描くようにチューブを引き、手を斜め上に。上腕三頭筋の基礎トレ。8〜12回×3セット。チューブは尻の下に敷くのではなく、椅子の座面の下に通して安定させる。張力がかかるよう長さを調節のこと。

2. チューブ・アームカール

チューブ・アームカール
上腕二頭筋トレの定番。両足を肩幅に開いて立ち、足の下にチューブを通してグリップを持つ。肘を伸ばした状態でテンションがかかるようチューブの長さを調節。肘を曲げグリップを肩まで上げる。8〜12回×3セット。

3. アーム・アイソメトリクス

アーム・アイソメトリクス
右手で握り拳をつくり、左手の掌で受け止める。肘を曲げたまま、左右の腕に力を入れて押し合う。拳を握った側の上腕二頭筋と掌で受け止めている側の上腕三頭筋に、同時に刺激が入る。15秒キープ×3セット。逆側も。

取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/村田真弓 イラストレーション/野村憲司(トキア企画) 監修・指導/白戸拓也(フージャース ウェルネス&スポーツ)

(初出『Tarzan』No.764・2019年5月9日発売)

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