【栄養のNG】筋トレしながら、プロテインを飲んでいる
筋トレ後の筋合成がとくに高まった状態は約2時間続く。それだけあれば、終わってからプロテインを摂っても十分間に合うのです。
取材・文/井上健二 イラストレーション/川崎タカオ(栄養編) 監修・指導/桑原弘樹(桑原塾=栄養編)
(初出『Tarzan』No.762・2019年4月4日発売)
終わってからでもいいのに…。
小粋なシェイカーにプロテインらしきモノを入れて、シャカシャカ振って飲みながらトレーニングしている人の姿を見かけると、カッコよく思えて真似したくなる。
筋肉の合成力は、筋トレ直後にポ〜ンと跳ね上がる。そこで材料が足りないのは一大事とばかりに、事前にプロテインを摂る作戦なのだろう。
しかし、筋トレ後の筋合成がとくに高まった状態は約2時間続く。それだけあれば、終わってからプロテインを摂っても十分間に合う。
プロテインを摂りながら鍛えると、大量入荷したタンパク質の処理で肝臓も腎臓もてんてこ舞いになり、体内が筋トレに対応しきれない。強度が落ち、満足な成果が出ない。
内臓レベルの混乱が自律神経を介して脳まで波及すると集中力が落ちてフォームが乱れ想定外の怪我を招くことも。
タンパク質はアミノ酸からなり、うち9種類は体内で合成できない必須アミノ酸。筋トレ中はタンパク質より内臓の負担が少ないBCAAなどの必須アミノ酸を補おう。
解決方法
プロテインは筋トレ直後に。最中に飲むならBCAAなど必須アミノ酸がいい。