【筋トレのNG】インナーマッスルから優先的に鍛える
筋肉には、表面のアウターマッスル(表層筋)と骨格に近い深層のインナーマッスル(深層筋)がある。インナーを重視する人も多いが、インナー→アウターの順に鍛えるのは、NGなのです。
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 監修・指導/坂詰真二(スポーツ&サイエンス)
(初出『Tarzan』No.762・2019年4月4日発売)
インナーが先に疲れるとフォームが乱れる。
筋肉には、表面のアウターマッスル(表層筋)と骨格に近い深層のインナーマッスル(深層筋)がある。インナーを重視する人も多いが、インナー→アウターの順に鍛えるのはNG。骨格に近いインナーは姿勢を保つ役割。インナーを先に鍛えて疲れさせると、姿勢が不安定になって正確なフォームが取りにくいのだ。
たとえば、肩のアウターである三角筋を鍛えるショルダープレスの前に、インナーの棘下筋などをローテーション動作で攻めると、その疲労でフォームが不安定になる。
油断するとショルダープレスでダンベルを落下させて怪我をすることも。あるいはシットアップの前に奥の腹横筋を鍛えて疲労すると、腹直筋に余力があっても、腹横筋の疲労が先行して上体を起こしにくくなる。
「インナーは姿勢維持のために日常生活でも使われているため、衰えにくいのが特徴。それにアウターの種目でも必ずインナーは鍛えられます。アウター優先のプログラムに」(トレーナーの坂詰真二さん/スポーツ&サイエンス)