30歳からの睡眠不足は、ビタミンB群で補うべし
まだ若いつもりでも、30代での無茶は40代の著しい体力低下を招いてしまう。生活習慣と栄養不足の改善を! 睡眠不足に飲酒、運動不足、喫煙の4つのうち、睡眠不足に対処するための栄養バランスを考えてみました。
取材・文/黒田 創 イラストレーション/JUN OSON 取材協力/岸本良美(お茶の水女子大学寄附研究部門准教授)、岡田 弘(獨協医科大学越谷病院副院長)、桑原弘樹(桑原塾主宰。NESTA JAPAN PDA)
(初出『Tarzan』No.678・2015年8月6日発売)
20代から30代になっても、正直肉体的にはそれほどの変化を感じないかもしれない。しかし多くの人にとって仕事の業務量や責任が一気に増すのがこの世代である。
仕事上のそうした変化は生活習慣の乱れ、そしてコンディションの悪化につながるため、習慣を見直すとともに、その習慣によって失われる栄養を補う必要がある。30代で注意するべきは「生活習慣の変化による栄養不足」なのだ。
30代の生活習慣で変化が表れるのは睡眠不足に飲酒、運動不足、喫煙の4つ。20代はジェットコースターのように、カラダの恒常性でドンドン回復(上昇)するけど、30代は踊り場。ここでの生活習慣、食生活が40代のコースターが緩やかに落ちるか急降下なのかの岐路。遊びなら急降下は大歓迎だけど、人生は…?
確かに睡眠時間を削ってでも仕事をこなせる働き盛りだけど
会社での経験値が上がり体力も十分。馬車馬のごとく働けるのは30代の特権だが、しわ寄せは睡眠時間に表れる。この世代の男性の40%が睡眠不足を実感しているのだ。
また、30代は結婚したり子供が生まれたりと、徐々に自分だけのペースで生活しにくくなるのも特徴。仕事と家族との時間もあり睡眠を優先できない世代だから、効率的に眠れるように摂取する栄養も考えたい。
だから、神経の働きを活発にするビタミンB1(そばや豚肉、大豆類などに含まれる)、神経伝達物質の合成に関わるビタミンB6(魚、肉、レバーなど)、神経や脳機能を正常に保つ働きを持つビタミンB12(シジミやハマグリなど貝類に多い)の摂取がおすすめである。
アミノ酸系のサプリで成長ホルモンの分泌を促してみよう
30代は働き盛り、といわれる一方で成長ホルモンの分泌量が一気に減り始めるなど、カラダは老いへと向かっていく時期。そこへさらに睡眠不足が重なると、成長ホルモンはますます作られにくくなってしまう。
睡眠不足を感じているなら、今のサプリにアミノ酸系をプラスして成長ホルモンの分泌を促したい。実際、アミノ酸摂取で多くの人が体調の良さを実感しているようだ。ならば、試してみない手はない。
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