「何をやっても三日坊主…」いつも筋トレ・ジム通いが続かない人の、傾向と対策
リサーチはバッチリ、やる気もある! けれど行動には至っていないことって、よくある。筋トレやジム通いの準備はできたけれど続かない…。そんな人には、何が必要なの? 中野ジェームズ修一さんから、アドバイスをいただきました。
取材・文/神津文人 イラストレーション/死後くん 監修/<a href="/tags/nakano_james/">中野ジェームズ修一</a>
(初出『Tarzan』No.749・2018年9月13日発売)
続かない人の傾向
流行りのダイエット術や、食生活の改善方法を徹底リサーチ。まずは炭水化物を減らして、自炊を増やしたものの1週間も続かなかった。ダンスにヨガ、サイクルフィットネスなど、いろいろなジムの体験に。どれも楽しかったはずなのに、継続できなかった。
そんなBさんは、「準備期」から抜け出せない、もしくは「準備期」と「実行期」を行ったり来たりしている状態だ。
行動を起こすための下準備をきっちりやっているはずなのに、なかなかスタートが切れない。運動や食生活の改善を始めても三日坊主で終わってしまう。Bさんタイプの人が次のステージへと進めない要因には、準備の方法や目標設定が間違っているということが考えられる。
例えばジム選び。マシンを触ったことがなく、自分に必要なトレーニングがわからない人が、価格の安さと近所であることを理由に公営ジムに通うことを決めたとする。
しかし、トレーナーが常駐しているわけではない公営ジムでは、正しいフォームも自分に適した負荷もわからないまま。結果、効果が感じられず、トレーニング自体をやめてしまうといったことが起きる。
また運動経験がない状態で、毎日10km走ろうという高すぎる目標設定をしてしまうと、継続が困難なだけでなく、ケガにも繫がる。そしてそれは失敗の経験として蓄積され、モチベーションの低下を招く。
何回か運動にチャレンジしたけど続かなかったという人は、継続を阻害したものがなんだったのかを改めて見直してみよう。
続かないひとの対策
1. 一緒にトレーニングする人やアドバイザーを見つける
ダイエットに成功した友人、トレーニング経験のある知人などにアドバイスをもらったり、しばらくサポートしてもらうのがオススメ。
例えば、ジム通いを継続できなかった原因は、金銭的な問題なのか、時間的な問題なのか、ジムの場所や設備が自分にマッチしていなかったのか。客観的に判断してくれる人がいれば、同じ失敗をしないで済む。
ジムではパーソナルトレーナーについてもらうなど、モチベーションを高めるやり方を考えてみよう。
2. 小さな成功体験を積み重ねて自己効力感を高める
自分にもできるという見込み感を高めるのが、運動などを継続していくためには重要となる。
そのためにも、3か月後に10kg痩せるといった大きく遠くにある目標だけでなく、無理のない小さな目標を立てて、成功体験を積み重ねていけるようにしよう。
最初のうちは、駅の階段を必ず使う、毎週日曜日の朝にジムに行く、週に1回ウォーキングをするといったもので構わない。
教えてくれたひと:
中野ジェームズ修一(なかの・じぇーむず・しゅういち)/フィジカルトレーナー。1971年、長野県生まれ。〈スポーツモチベーション〉最高技術責任者。メンタル、フィジカルの両面からアスリートをサポート。その種目はバドミントン、トランポリン、マラソンなど幅が広い。