取材現場は大混乱! 世界的DJスティーヴ・アオキが独自のワークアウトを披露
世界的な人気を誇る音楽プロデューサーでDJのスティーヴ・アオキさん。年間300日以上がツアーという過密スケジュールをこなす彼の肉体を支えているのは「そこがたとえクローゼットの中だとしてもやるよ!」というワークアウトだ。彼がトレーニング中に聴いているというプレイリストも期間限定公開。
取材・文/神津文人 撮影/角戸菜摘
2018年にアメリカの経済誌『フォーブス』が発表した世界で最も稼ぐDJランキング(The World’s Highest-Paid DJs)で、4位にランクインしたスティーヴ・アオキさん。プライベートジェットで世界中を周り、一年間に200回以上もステージに立っているという。
多忙なDJにワークアウトは不可欠
2014年には年間で一番移動の多いミュージシャンとしてギネス世界記録に認定されたこともある、まさに多忙なスケジュールをこなすには、ワークアウトによるフィジカル、メンタルのコンディショニングが欠かせないそうだ。
「調子が良ければ、毎日ワークアウトをしているよ。ほとんどツアーに出ているんだけど、自宅にいるときは食事もしっかりと節制しているしね。ワークアウトも食事制限も、とにかく習慣にしてしまうことが大事だと思う。
アメリカではブートキャンプシステムとかって言われるんだけど、21日間継続できると、脳の中に新しい道みたいなものができて、それ以降は無理なく続けられるようになる。
これからワークアウトを始めようっていう人には、まず21日間は我慢してやってみることをおすすめしたいね」
ワークアウトが習慣になっているとはいえ、世界中を忙しく飛び回るアオキさん。ワークアウトをする場所や時間はどうやって確保しているのだろうか。
「忙しい中でワークアウトを続けるには、“ハイインテンシティでクイック”っていうのが大事だと思っているから、一度のワークアウトの時間はだいたい20〜30分。もちろんジムに行くこともあるし、自宅には“AOKI’S PLAYHOUSE”っていうワークアウトができる部屋があるんだけど、場所は正直どこだっていいんだ。
ホテルの部屋でも、控え室でもやるし、部屋が荷物だらけになってしまったときにはクローゼットの中やバスルーム、道路でやったこともあるよ。
場所よりも問題になるのは、ツアーで訪れた国の食べ物が美味しすぎるとき! 日本には僕が大好きな美味しいものがたくさんあるから困るんだ。ライス、ラーメン、おにぎり、ショートケーキ、お菓子も最高だよね。だから日本にいるときはチートウィークってことにしているんだ(笑)」
音楽が自分をプッシュしてくれる
音楽ストリーミングサービス〈Spotify〉では、自身がトレーニング中に聴くプレイリストを「Workout with Steve Aoki!!」として公開(※2019年2月末日まで)。アオキさんにとっても、音楽は自分のことをプッシュしてくれるものなのだとか。
「ジャンルにもよると思うけど、音楽を聴くとカラダ自然に反応して動き出すし、気持ちが高揚するよね。ミュージックとフィットネスってとても相性が良くて、完璧なコラボレーションだと思う。
ジムにトレーニングに行くとEDM系の曲は結構使われているから、BPM的に相性がいいんだろうね。僕がいることを知っているからかどうかはわからないけど、僕の曲がかかったりすることもあって、そんなときは凄くプッシュされるよ(笑)」
アオキ流ワークアウトを披露!
最後に短時間でどこでもできるというアオキ流ワークアウトのメニューを少し教えてもらおうとすると、取材陣や現場スタッフを巻き込んだ、まさかの展開に!
「じゃあ、実際にやってみようか。まずはプッシュアップ。頭から踵までをまっすぐに保つことが大事だよ」
「途中でクラップを入れたり、手の置く位置を広げたり、前後にずらしたりしてみよう」
「次はスクワット。膝は前に出さずに、お尻をしっかり下げよう。よし、ここからはみんなでやろうよ。イスやソファがあればボックスジャンプができる。イスはスクワットするときのウェイトにだってなる」
「バーピーは短時間で追い込めるいいメニューだよね」
「ハードにやるけど楽しむことも大事だから、笑って、笑って! 血液がカラダを巡るのを感じて、エナジーを感じて、生きている喜びを感じよう!!」