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緑道。用水路にフタをしたもの、細長い公園、河川敷遊歩道など、自治体によって定義は異なるけれど、東京・世田谷のそれはともに目黒川の支流であった北沢川と烏山川を暗渠化し、遊歩道あるいは公園にしたものだ。三宿2丁目が東の端の合流点・分岐点、それぞれ800mくらいの間隔をもって平行に北西に進んでいる。上を行くのが北沢川緑道(下マップ赤色)、南が烏山川緑道(緑色)だ。
東の端の三宿には立派な案内があるのに、それぞれ北西の端に明確なサインは存在しない。北沢川緑道の北西の端は赤堤3丁目あたり、ここで緑道の看板が姿を消す。そして烏山川緑道の北西最後の看板は船橋5丁目アパートあたり。
この尻切れトンボのふたつの緑道を、八幡山周辺まで延ばしてつないだ区間が勝手に名づけたターザントレイル(青色)、みんごと世田谷緑道17km周回コースの完成である。
この17kmループ、世田谷区のど真ん中に位置して電車でのアクセスが素晴らしい。駅にはコインロッカーもあるしね。
田園都市線は池尻大橋/三軒茶屋が、小田急線なら梅ヶ丘/豪徳寺/経堂、京王線の八幡山の各駅がコース至近。便利のいい駅を選び、コインロッカーに着替えを預け、さあ走り出そう。あ、ラン後のお風呂とごはんも調べておこうね。
アップダウンはなし(環七を越えるとき歩道橋に上がるよ)、どフラットの17km。長距離走トレーニング」の《180-年齢+5》ののんびり心拍数で走って1時間56分だった。
さてさて、今回は東の端から反時計回り。田園都市線・池尻大橋駅から目黒川緑道(これも気になるでしょ)を西に進むと、5分ほどで三宿2丁目、北沢川緑道と烏山川緑道の合流点(A)に到着だ。
ここから上となる北沢川緑道を進む、ちょっとした小川が脇を流れていて、涼しげな気分。淡島通り、そして環七を(横断陸橋で)越えると小田急線梅ヶ丘駅。緑道が狭くなってきたら世田谷線の山下駅だ、緑道が行き止まりになるけど、慌てず左折して右折、山下駅の構内(B)を通って(切符いらず)、踏切を渡ろう。
駅前の広いユリの木並木の緑道を進んで、赤堤通りを渡った(クルマに注意)先が経堂赤堤通り団地、緑道は広くなって右側にかわいい渓流があらわれるけど、ここらで北沢川緑道は終わる、この先に看板なし。
おっと、この世田谷緑道の全ループGPSデータを用意してある、特にここから先は勝手につないだターザントレイル、時計もしくはスマートフォンでたびたびのご確認を。
その渓流の端の左内弁財天から左に回り込んで、早苗保育園と日大桜ヶ丘高校の間の緑道ふうを進むのだ。
高校の大きなグラウンドの横を過ぎ、そのまま道なりにまっすぐ、あれこれあっても道なりに。やがて松沢病院の広い敷地に出くわす(信号あり)。回り込むように右に進むと将軍池公園(C)、さらに進むと京王線八幡山駅、コース最北地点だ。
ここから南に。病院敷地を左に見ながら進んで、ここが大事、すみ美容室の角(D)を右へ。
明大グラウンドの脇を下ると、環八そしてスズキ自動車販売。その裏の緑道ふうを進むのだ。大人もうれしいじゃぶじゃぶ池(E)の先はトンネル、それを出て左の希望丘図書室の脇から公団住宅へ、もうひとつトンネルがあるよ。
希望丘小学校の先(F)で烏山川緑道の看板が登場する、ここでターザントレイルはおしまい、この先はずーっと終点まで烏山川緑道。
石仏公園で小田急線の下をくぐり、経堂の街を越えて鷗友学園横の万葉の道へ、ここの横断もクルマに注意。世田谷線宮の坂駅で緑道は途切れるけど、駅右側の踏切を越えれば、その左奥から再び始まっている、大丈夫。
広い国士舘大学キャンパス(G)、そして環七を越えると三軒茶屋。緑道は広く立派になってくる、快適快適。
はい、東の端、三宿の緑道合流分岐点(H)に戻ってきました。なんと盛りだくさんの出しものでしょう、世田谷緑道17km、お試しください。
▼今回のGPSコースデータは以下よりダウンロードできます。
https://magazineworld.jp/tarzan/tarzan-trails/tarzan-trails-723/
GPSデータは「.gpx」と「.kml」の2種類があります。GPS時計各ブランドのアプリで読み込めます。GPS時計がなくても、『グーグルマップ』の「マイマップ」なら「.gpx」「.kml」どちらでもOK、スマートフォンでコースを持ち運べます。「.gpx」はMacアプリ『トレイルノート』で開けます。「.kml」はWinでもMacでもテキストとして書き出し、まるごとコピーしてwebサイト『ジョギングシミュレーター』に読み込ませると、自分のコースとして設定できます。
取材・文/内坂庸夫 撮影/石原敦志 トレイルランナー/山下晃和
(初出『Tarzan』No.729・2017年7月20日発売)