ベッドから出られない朝は、ストレッチで目を覚ませ!|のびのび〜ストレッチ vol.1
毎日の生活に取り入れられる簡単なストレッチを紹介する「のびのび〜ストレッチ」。第1回は、なんだか最近朝が起きられないというお悩みを解消する、3つのストレッチをご紹介。これで、ベッドからなかなか出られない朝でも心地よいスタートを切れるはず。
取材・文/黒澤祐美、石飛カノ(コラム) 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘアメイク/村田真弓 ストレッチ監修/坂詰真二 コラム監修/菅原洋平(作業療法士、ユークロニア代表)
最近仕事が忙しくて睡眠時間が確保できていない。はたまた、しっかり寝ているのに、なんだか起きられない。理由はさまざまとして、朝の目覚めが悪いという人は多いのでは?
朝スッキリ目覚められれば1日を気持ち良くスタートできることは間違いない。今回は、目覚めのスイッチが入るストレッチがテーマ。動作は横になったままでOK。ベッドに寝転んだまま、両手を胸の前で組む。3つのストレッチで緩めて、徐々にカラダを起こしていこう。
1. ハンズ・オーバー・チェスト
(1)ベッドに寝転んだまま、両手を胸の前で組む。
(2)両腕を天井方向に伸ばして両肩を浮かせる。10〜30秒キープ。
2. ハンズ・オーバー・ヘッド
(1)ゆっくりと両膝を曲げて立てる。両手を頭の上で組み、大きく伸びをする。10〜30秒。
3. ロールオーバー
(1)両膝を胸の方へと引き寄せ、両手で抱えるように持つ。腰とお尻が伸びているのを感じよう。10〜30秒。
COULMUN:目覚ましはあくまで保険
目覚まし時計をひとつセットするだけではちゃんと起きられる自信がない。ということで2個も3 個もセットしているという人、冗談ではなく本当にいる。けれど、そんな人ほど一度試してみてほしい。眠る前に起床時刻を頭の中で3回唱える。すると、アラ不思議、目覚ましが鳴る直前にぱっちり目が覚めるのだ。
これは、起床時刻をあらかじめ強く意識しておくことで、目覚めに欠かせない交感神経を活性化するコルチゾールの分泌を促すホルモンが、その時刻の3時間前から徐々に分泌されるため。人呼んで「自己覚醒法」。カラダのこのシステムによって、ちょうど起きる時刻に体内のコルチゾールの量がピークになるという寸法だ。ちなみに、数分おきにアラームが鳴るスヌーズ機能の目覚ましは避けた方がいい。何度も寝たり起きたりを繰り返すので、目覚めと体内のコルチゾールの量のピークのタイミングがズレてしまうからだ。
最初のうちは前日の夜に唱えた時間通りに起きられなくても、繰り返すうちにぴたりと時間通りに起きられるようになる。自分を信じてみよう!