ウチサカさんのトレイル案内。神奈川県・静岡県[石川さんと湯河原の山。]

本誌『ターザン』の連載『Tarzan Trails』では、毎号トレイルラニングの楽しさを紹介しています。915号では、神奈川県と静岡県の県境にある温泉の町・湯河原のトレイルを、石川さんとガイド。こちらのページでは、コースのGPSデータを公開中!

取材・文/内坂庸夫 撮影/石原敦志 トレイルランナー/石川弘樹

取材したのは夏、樹木が生い茂って緑のトンネルがあちこちに。でも眺望がよくありません、このコースを走るなら春と秋冬です。

ウチサカさんってこんな人

石川さんと湯河原の山。

Profile

石川弘樹さん(いしかわ・ひろき)/プロトレイルランナー

日本にトレイルラニングを伝え、広めたことで、伝道師とも呼ばれる。伝説的な100マイルレーサーであり、大会プロデューサーでもある。石川さんの物語はPodcastにて。

 

 

大レジェンド・石川弘樹さんの半生、つまり「日本のトレランそもそも話」を「Tarzan Web」ポッドキャストで語り合っていたら、「ボクのお気に入りコースをガイドしましょう」ということに。「え、大変な久しぶり、うれしいなあ。信州それとも東北かな?」と思いきや、ななんと神奈川県と静岡県の境、温泉の町、湯河原です。

そして『ターザン』読者=トレラン初心者に向けた距離10kmくらい、実走2時間くらい、いい温泉とおいしいごはんつき、というわがままなリクエストに応えてくれて、湯河原の裏山ともいえる南郷山と幕山。

「ここ、めったに人に会わないんですよ、よく走りに来ます」「それに、いくらでもコースを延ばすことができるし」「おすすめは緑の少ない春と秋冬、たくさんのポイントから海が望めます」と。

さあ行くよ、GPSのダウンロードをお忘れなく。起点は麓の幕山公園です。公園から左の新崎川(せせらぎの音!)に沿って林道を上がります、橋で川を渡って今度は川の左側を進みましょう。

「山の神」を越えてふたつ目の橋の先で路面は砂利道になります、公園から25分くらいかな。まさにそこ、右手に道標です、このまま林道を進むと「白銀林道2.5km」とあります、ここを「幕山」方面へ(右折)、狭いトレイルに分け入ります。 石ごろごろの狭いトレイルをくねくね行きます。斜度がゆるく路面も走りやすくなってきたら分岐です、ここは左へ南郷山方面へ。ここからばんばん走れます、林道(舗装路)を横断してすぐの右側に大きな池。これが源頼朝ゆかりの自鑑水(じかんすい)。

頼朝の顔が映った自鑑水。

そしてゆるゆる上ったところが南郷山。ピークでは目の前に海が広がります、これはたいしたもん。

南郷山のピーク。石川さんに逆走してもらいました、コース通りなら背を向けた写真になります。

海に向かって下って林道へ、さっき横断したところまで戻り、そこからトレイルで分岐に帰って(なんと気持ちのいい道)、さあ幕山へ。 ゆるい斜度の広いトレイル&木段を進んだところが、これまた絶景の幕山。南郷山と同じでピークは広場になっています。幕山からの下り、最初は岩ごろごろの九十九折り、ゆっくり足元注意で下りましょう。梅園(春は臨時バスが出るくらいの人気)を抜けて公園に戻ります。

いろんなところで海を見下ろせる10km弱のコース、実走2時間半くらいでした。そうそう、温泉。湯河原に日帰り温泉はいくつもあります。駅前からシャトルバスを運行してるホテルもあります(うれしい)。

コースマップ

基点の幕山公園にクルマでのアクセスがむずかしいなら、湯河原駅から公園行きのバスがあります、ただし本数が(復路も)少ないので事前に運行時刻をご確認ください。2~3人ならタクシーも(所要時間は10分くらい)悪くないです。

GPSダウンロードはこちら!

GPSデータは「.gpx」形式です。GPS時計各ブランドのアプリで読み込めます。GPS時計がなくてもスマートフォンの地図アプリを使ってダウンロードできるし、「Googleマップ」を開いて「マイマップ」に取り込むこともできます。また、「.gpx」形式はMacアプリの「トレイルノート」で開いて編集することができます。

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