【部位別に紹介】たるみ&むくみ解消に効くツボ押し。

強い刺激でたるみを、やさしい刺激でむくみを撃退。

ツボの多くは、経絡と呼ばれる気・血・水の流れ道の上にある。気とは目に見えない生体エネルギー、血は血液、水はリンパ液などの体液だ。そして、同じ経絡上にあるツボは連携している。

「たとえば、脚にあるツボを押しても経絡を通じて他の部位や、内臓を刺激することができます。むくみの解消には、腎臓や泌尿器にもアプローチできるツボを選べば、体内の余計な水分が排出され、より効果的というわけです」（柳本さん）

顔・首のたるみ＆むくみに効く9つのツボ。

血流、リンパの流れを改善しながら、ツボ周辺の筋肉も刺激することで、たるみ＆むくみを解消。目のクマ、肌のくすみもあわせてスッキリさせる。

脚にある全身の血流促進、むくみ解消効果のあるツボを刺激すれば、さらに効き目がアップ。9つのツボを順番に押していこう。

1.翳風（えいふう）

淀みやすく老廃物が溜まりやすいポイント。刺激することで、顔の血流、リンパの流れの改善が期待でき、ぼんやりとした顔の輪郭がシャープな印象に。耳鳴りの改善に効くツボでもある。

2.人迎（じんげい）

首の滞りを改善することで、顔への血流を促進。たるみ、むくみに加え、くすみの解消も期待できる。自律神経にアプローチし、血圧を下げる効果があるとされているツボでもある。

3.欠盆（けつぼん）

首から上の血流、リンパの流れを改善。顔全体をスッキリとさせるのに効果的。顔色も良くなる。首から腕へと延びる神経の通り道でもあり、肩こりや腕のだるさの改善も期待できる。

4.頰車（きょうしゃ）

フェイスラインが気になるという人におすすめの、小顔効果が高いとされているツボ。口元のたるみやむくみ、ほうれい線にも！肩こりや頭痛、歯の痛みの軽減も期待できる。

5.四白（しはく）

頰の血行を促しながら周辺の筋肉を刺激し、たるみ、むくみを改善。顔のくすみ、目のクマの解消も期待できる。目のかすみ、疲れ目、充血にも効果があるので、デスクワークの合間にも！

6.承泣（しょうきゅう）・球後（きゅうご）

どちらも眼精疲労や目のかすみ、充血に効くツボ。目元のたるみ、むくみ、クマ、小ジワの改善が期待できる。押すと痛みがあるという人はトン、トン、トンとタップするだけで十分。

7.足三里（あしさんり）

胃腸などの消化器系を整え、全身の水の巡りを良くする。全身の血流促進効果もあり、顔からは随分離れたポイントながら、顔のツボとあわせて押すことで、相乗効果が期待できる。

8.陰陵泉（いんりょうせん）

水分の代謝をアップし、むくみ解消が期待できるツボ。胃腸などの消化器や、泌尿器の不調改善にも効く。水分補給が増えるとむくみやすい人、胃腸の調子を悪くしやすい人におすすめ。

9.豊隆（ほうりゅう）

体内の余計な水分、老廃物をスムーズに排出させる効果がある。陰陵泉とあわせて押すことで、体内の水の流れがかなりスムーズなものになる。消化吸収能力アップも期待できる。

手・腕のたるみ＆むくみに効く5つのツボ。

肩まわり、手先の両側からアプローチし、手・腕をスッキリさせる。中渚、外関には全身の水の流れを良くし、血流やリンパの流れをスムーズにする効果も。5つのツボは全て押したいが、「たるんだ二の腕をなんとかしたい！」という人は中府と極泉のツボに集中するのも手。

1.中府（ちゅうふ）：左右各30〜60秒

筋トレ勢が硬くなりがちな小胸筋がほぐれ、肩、腕が動かしやすくなり、二の腕や前腕がスッキリする。肺の気が集まるとされているツボで、呼吸を楽にする作用もある。

2.極泉（きょくせん）：左右各30〜60秒

たるんだ二の腕を引き締めたいときに刺激するべきツボ。腋窩リンパ節のある脇の下にアプローチでき、リンパ液の流れが改善されるので、老廃物の回収がスムーズに。

3.中渚（ちゅうしょ）：左右各30〜60秒

全身の水の流れを良くするツボで、特にむくみ対策に効果的。痛みを感じやすい人は弱い刺激で構わない。肩こりや頭痛にも効くので、デスクワークの合間のケアにも。

4.外関（がいかん）：左右各30〜60秒

中渚と同じく全身の水の流れを良くする効果がある。前腕、手のむくみ・たるみが気になるときに積極的に押したい。自律神経を整える効果もあるとされている。

5.八邪（はちじゃ）：左右各30〜60秒

手・指の血流を促進、たるみ、むくみに効くほか、指先の冷え解消にも効果がある。即効性が高く、効き目を感じやすい。パソコンやスマホ作業で指が疲れたときにも！

脚・足のたるみ&むくみに効く5つのツボ。

脚と足のたるみ＆むくみを十分に解消するには、鼠蹊部、腰へのアプローチも必須。長時間のデスクワークなどでむくみやすいふくらはぎをスピーディにスッキリさせたいときには、三陰交と委中が効果的。靴を一日中履いてパンパンになった足には湧泉でケアを。

1.衝門（しょうもん）：左右各30〜60秒

リンパが集中するポイントを刺激。老廃物の溜まりが解消され、下半身がスッキリ引き締まる。骨盤周辺の緊張が取れ、股関節の可動性が高まることで、パフォーマンスアップも期待できる。

2.腎兪（じんゆ）：左右各30〜60秒

体内の水分を巡らせ、余計な水分を排出させる効果がある。脚がむくんだとき、足腰がだるいときに特に効く。腎臓や副腎、生殖器のトラブルにも効くとされるツボ。腰痛対策にも。

3.三陰交（さんいんこう）：左右各30〜60秒

三陰交には、骨盤周辺の血流アップ効果があり、ふくらはぎ周辺への局所的アプローチとあわせて、脚のたるみ＆むくみを解消する。ホルモンバランスを整える効果も期待できる。

4.湧泉（ゆうせん）：左右各30〜60秒

水分の代謝アップ、血流促進効果があるツボ。長時間の立ち仕事やドライブなどで、足がむくんだときには特におすすめしたい。足の疲れや、冷えを解消したいときにも活用すべし！

5.委中（いちゅう）：左右各30〜60秒

背中や腰、臀部も含めたカラダの背面を整えるツボで、腿裏、ふくらはぎのたるみ＆むくみに効く。後ろ姿が気になる人に最適。膝のトラブル解消、腰痛ケアのツボとしても知られている。