たった3種目で全身にアプローチ!ダンサー、宮聡さんのワールド・グレイテスト・ストレッチ
筋トレやヨガの要素も含んだ、最強ストレッチ「ワールド・グレイテスト・ストレッチ」だが、目的が違えば、内容も変わってくる。すなわち、人の数だけ、ワールド・グレイテスト・ストレッチはある。性別も職業も異なる14人に、「なぜ」「どうやって」カラダをほぐしているのか教えてもらった。今回は、ダンサー、DJとして活動する宮聡さんのグレーティストストレッチ。
編集・取材・文/宮田恵一郎 取材・文/岡島みのり イラストレーション/伊藤健介
初出『Tarzan』No.882・2024年6月20日発売
ワールド・グレイテスト・ストレッチとは?
全身の主要な筋肉を伸ばし、筋トレやヨガの要素も全部入りの欲張りエクササイズ。
宮聡さん
教えてくれた人
みや・さとし/ダンサー、DJ。1977年生まれ。ダンスユニット〈BROKEN SPORT〉のリーダー。〈ブライトンスタジオ代官山〉のオーナー。DJとしても活動し、ヨガクラスでもプレイ。
目次
伸ばす、開く、捻るを組み合わせて、時短で!
「もう46歳。好きなことを悩まずにやるにはカラダが資本なんです。あとは時間を有効活用できるか」
そんな考えから、宮聡さんのストレッチには“伸ばす、開く、捻る”動作と筋トレの要素が含まれる。
「この3種でほぼ全身にアプローチできます。あと、ヨガの瞑想と呼吸法も取り入れる。すると、ダンスのような肉体的なパフォーマンスの向上だけでなく、パソコン作業も捗り、DJの判断力にも磨きがかかる」
しゃがんで背面で手を組み胸と股関節を開く(左右各30秒×1セット)
肩幅で立ち、お尻がつかないように腰を下ろす。右脚を抱えるように、右腕を右脛の前を通し、背面で手を組む。肩甲骨を寄せて首は下げることで、胸と股関節が開き、同時に首と肩が伸びる。この姿勢をキープすることでコアトレにもなる。
立位前屈に足踏み&背面握手をミックス(30秒×1セット)
胸、肩、腰、大腿部後面が同時に伸びる動的ストレッチ。まず背中で手を組み、肩甲骨を寄せて胸を開き、膝は少し緩め前屈する。右肩と右膝、左肩と左膝がつくように、左右交互に踵を上げて足踏みする。その際、爪先は浮かさないこと。
ヨガの「椅子のポーズ」に捻りを加える(左右各30秒×1セット)
足を揃えて立ち、腰が反らないように膝を曲げてお尻を後ろに引く、ヨガの「椅子のポーズ」を取る。爪先より前に膝が出ないよう意識する。上半身を捻り、左膝に右肘を引っ掛けて合掌。目線は上部。