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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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【ターザン的オアフ島ガイド】ではハワイ・オアフ島のフィットネスな魅力を紹介。ハワイは海だけじゃなくて、山も最高に面白い。上り詰めた先にしか見えないテッペン=オアフの天守閣から見下ろす風景を、ぜひ独り占めしてほしい。今回は登山初心者にもおすすめできる「プウマエリエリ」のガイド。
歩きやすいシューズと汚れてもいい服装、両手が塞がらないバッグはマスト。日陰が多く雨が降った後はなかなかぬかるみが引かない。蜂に出くわす可能性もあるので注意。
住所:279 Kahekili Hwy., Kaneohe
「ハワイは海とビーチでしょ」。その考えは、間違いじゃないけれどちょっともったいない。
海へ行くのを忘れるくらい、実はハワイは山も魅力的。事実、この街のトレーニーやヨギーにサーフィン以外の趣味を聞いてみると「トレッキング」や「山登り」という答えがよく返ってくる。
そこでこの島のトレイルについてリサーチしていたら「ピルボックス」という気になるワードを耳にした。
これは戦時中に作られた防御陣地=トーチカのことで、敵を見下ろすことができるようなハワイの“テッペン”にある場所。ゆえに、映えるからという理由で若者を中心に訪れる人が近年増えているとか。
なかでもポピュラーなのは「ラニカイピルボックス」をはじめとする3つのピルボックスなんだけど、実はローカルにもあまり知られていない“第4のピルボックス”ってのが存在するらしい。
というわけでやってきたのが、ワイキキから車で北に40分ほどドライブしたところにある「プウマエリエリ」だ。
コースは往復1時間半くらいで、スタートとゴール直前にある上りがぬかるみもあって若干ハードだが、大抵はなだらかな道が続くから初心者でも大丈夫。気付いたら、あっという間に頂上だ。
ピルボックスからはどこまでも続くカネオへ湾のサンドバーや、クアロアの山並み、そして遊覧船と観光客がポツンと見える。
30分ほど頂上で黄昏ていて、出会ったのは1人の女性のみ。この大景色をほぼ独占できるような場所は、ここしかない。
START:奥に見えるのはコオラウ山脈。麓には「平等院テンプル」がある。コースはその向かいから。
2:カヘキリハイウェイをカイルア方面に5分ほど歩くと、左側に看板が見えてくる。ここが入り口だ。
3:初っ端が関門。本当に初心者向き?とツッコミそうになる急坂&泥道がお出迎え。
4:木々の間を屈むようにして前へ。デコボコした場所も多いので捻挫しないように。
5:コースは一本道なのでガイドがいなくても迷う心配はない。自分のペースで進もう。
6:ラストスパート! 看板が見えたらゴールはすぐそこ。最後の上りはハムに結構くるかも。
GOAL:上り切った!これがピルボックスの全景。全てを見下ろせるハワイのテッペンだ。
取材・文/編集部 撮影/熊谷晃 コーディネイト/パトリック・マッカラ
初出『Tarzan』No.868・2023年11月2日発売