ほうれい線、たるみ、二重顎に。がんばらないフェイスマッサージ
顔にむくみやたるみ、くまがあると、途端に老けた印象になってしまう。だが、加齢に抗うことはできないと諦めるのは早い。筋トレやストレッチでカラダの衰えを防げるのと同様、正しいフェイスマッサージを行えば若さを保つことが可能なのだ。“10歳若返る”その秘訣をここに集約!
取材・文/神津文人 撮影/内田紘倫 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/坂西透 編集/堀越和幸
初出『Tarzan』No.867・2023年10月19日発売
筋肉の弾力を取り戻せば、顔の印象はガラリと若返る
村木宏衣さん
教えてくれた人
むらき・ひろい/エイジングデザイナー。エステティックサロン、整体院、美容医療クリニック勤務を経て、独自の「村木式整筋メソッド」を確立。『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)など著書多数。
加齢とともに増えていくたるみやシワ。仕方がなく、抗えるものではないと思っている人もいるかもしれない。しかし、筋トレやストレッチでカラダの衰えを防げるのと同様、正しいフェイスマッサージを行えば若さを保つことが可能なのだ。
「たるみやシワの大きな原因となるのが筋肉の硬さです。加齢とともに筋線維が硬くなるのに加え、長年の生活習慣や、咀嚼や喋り方のクセの積み重ねが影響します。
筋肉は使いすぎても使わなさすぎても硬く収縮します。カラダの筋肉の硬さが姿勢の悪化に繫がるのと同じように、顔や首の筋肉の硬さは二重顎やほうれい線の原因になります。日々のケアで筋肉の弾力を取り戻せば、顔の印象はガラリと若返るはずです」と、エイジングデザイナーの村木宏衣さんは言う。
これから紹介する村木式のセルフケアは、狙った部分に圧をかけながら動きを加え、深層部まで効率よくほぐすというもの。押して揉んでを繰り返すわけではないので、ほとんど力は不要。“頑張りすぎて指が疲れた”なんてこともない。
セルフケアに取り組むのは、入浴後や、朝の洗顔時など、自身が習慣化しやすいタイミングでOKだ!
目の下のくま
ターゲット:眼輪筋
血行不良が原因の青いくまを撃退! 目の疲れにも効く。
目尻のシワ
ターゲット:眼輪筋
目の周囲の皮膚を支えている筋肉にピンポイントでアプローチ!
フェイスライン
ターゲット:広頸筋
リンパの流れを促してむくみを解消! シャープな顎に。
ゴルゴライン
ターゲット:上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋、小頰骨筋、大頰骨筋
目の下を斜めに垂れ下がるゴルゴライン。2ステップのケアで立体感を取り戻す。
二重顎
ターゲット:舌骨筋群
舌骨筋群とともに顎下のリンパ節を刺激してたるみ撲滅!
人差し指をカギ形にする。第1関節と第2関節の間の平らな面を、顎先から2cmほど内側の骨の際に当てて、圧をかける。視線は前方に向ける。
指で顎下に圧をかけたまま、英語の「R」の発音をイメージし、巻き舌で「らりるれろ」と大きく口を動かす(声は出さなくてもOK)。5回繰り返す。
ほうれい線
ターゲット:側頭筋、小頰骨筋、大頰骨筋
頰骨で交差する複数の筋肉を刺激。口元を歪ませる筋肉をほぐす。
頰のたるみ
ターゲット:側頭筋
側頭筋の弾力を取り戻して、頰を引き上げる力をアップする!
親指をこめかみに添えて、人差し指と中指を後頭部に当てて固定。親指で側頭部を斜め上に引っ張りながら「あぐあぐ」と口を大きく動かす。前方を向いたまま行う。10回繰り返す。親指で筋肉の動きを感じながら行う。
ポイント
中指と人差し指を後頭部に当てて、親指に力を入れて頭を持ち上げるように引っ張る。