選択の積み重ねでカラダは変わる。石丸幹二さんに聞く若さの秘密
再来年に還暦を迎えるとは思えない、年齢不詳(に見える)石丸幹二さん。見た目やカラダの若さを保つため、日々の生活でどんなことを意識し、工夫しているのか。その秘訣を伺った。
取材・文/神津文人 撮影/内田紘倫 編集/堀越和幸
初出『Tarzan』No.867・2023年10月19日発売
一番気をつけているのは、睡眠時間の確保
取材のオファーをした時点で、もちろん年齢を知っていたわけだが、目の前にいる石丸幹二さんが、再来年、還暦を迎えるようにはどうしても見えない。年齢不詳である。
「実際、40代に見られることはよくありますね。いろいろな年齢の役をやるうえで年齢不詳に見えるのはいいことなのかなと思いますが、貫禄も欲しかったりしますよ(笑)」
肌も髪も艶やかで若々しい。コンディションを保つために、最も気を遣っていることは何なのだろうか。
「一番気をつけているのは、睡眠時間を確保することですね。理想は7時間半、少なくとも6時間。もちろん難しいときもありますけど、理想に近づける努力はするようにしています。
あとは隙間時間での15分ほどの仮眠。寝袋を持ち歩いて、長い撮影の際や舞台が昼夜公演のときなんかは、楽屋で仮眠を取っています」
疲れを溜め込まないように、40代後半以降はカラダのメンテナンスにも力を入れるようになったそう。
「スポーツマッサージ、鍼治療、ジムでのトレーニングをそれぞれ週に一度のルーティンにしています。40歳になったばかりの頃、60代の先輩の俳優の方たちから“40歳を過ぎると体力が落ちる。オレたちは対応策としてアレコレをしている”みたいな話を聞いていたんです。
そのときは“そこまでお金と時間をかけるんですか!”とかなり驚いたんですが、45歳あたりで自分も衰えを感じて、仰っていたのはこのことかと(笑)。それからは自分のカラダと向き合ってケアをするようになりました」
若くありたいという気持ちと、ちょっとの頑張りが若返りにつながるのではないかと石丸さんは言う。
「洗顔のついでにマッサージをしてみたり、移動中に階段を使ったり。ちょっとした行動、選択の積み重ねでカラダは変わる気がします」
10歳若返りたい気持ちがあれば、自ずと行動に変化が出るもの。さあ、あなたも“何か”を変えてみよう!
開口発声トレーニング
劇団四季時代は毎日のルーティンだったという発声練習。滑舌良く声を客席に届けるためのトレーニングが表情筋を鍛え、若さの維持に役立っている!?
石丸幹二さんの秘密兵器3選
スタッフが語る若さの秘訣
好奇心旺盛なのが若さを保てる理由!?
洋服の好みは基本的にオーソドックスなもの。その中でちょっと遊び心のあるものを選ばれます。若く見える理由は好奇心にあるのかなと思います。
新しいものにすごく興味を持たれますし、買い物も大好き。衣装についても、ボタンを1つ開けるかどうか、座ったときに脚をどうすると服がよく見えるかといったことをよく相談されます。
(スタイリスト・米山裕也さん)
顔の筋肉の隅々までを使うのが若さの秘訣
時間をかけて肌のケアをするタイプの方じゃないので、コンディションがいいのは、歌の仕事や舞台の仕事で顔の筋肉を大きく使っているからなのかなと思います。
髪の毛の量が多く、毛が太いのも顔や頭の血流の良さが関係していそうな気もします。肌も髪の毛も年齢よりも若いのは間違いないですね! ただ肩こりは凄いです(笑)。
(ヘア&メイク・中島康平さん)