寝落ち、夜更かし、金縛り…。四千頭身の“眠りのクセ”とお悩み改善
朝の目覚め、暮らしを快適に保つためにスルーできないのが睡眠の質。睡眠パターンが三者三様のお笑いトリオ〈四千頭身〉を招き、クロノタイプ(朝型/夜型)診断を受けた3人がテストを考案した作業療法士の菅原洋平さんに、目覚めと睡眠の関係性やそれぞれの悩み解決法を教えてもらった。
取材・文/門上奈央 撮影/中島慶子 イラストレーション/沼田光太郎
初出『Tarzan』No.854・2023年4月6日発売

教えてくれた人
菅原洋平さん(すがわら・ようへい)/作業療法士。民間病院精神科勤務後、国立病院機構で脳のリハビリに従事。働き世代の脳を活性化して病気を予防するビジネスプランを考案。著書は『快眠アイデア大全』など。
相談した人
四千頭身/都築拓紀さん(つづき・ひろき)、後藤拓実さん(ごとう・たくみ)、石橋遼大さん(いしばし・りょうだい)によるお笑いトリオ。2016年結成。脱力系の漫才でテレビでも幅広く活躍。FM FUJIでは毎週水曜21時より『四千ミルク』を放送中。ユーチューブ公式チャンネルは『YonTube』。石橋さんは本誌『ターザン』でエッセイを連載中。
クロノタイプを把握して理想の生活へ整える
睡眠を制する者は朝を制す。まずは自分のクロノタイプを把握したうえで気持ちよく朝を迎えるための手を打ちたい。
今回招いたのは睡眠パターンが三者三様というお笑いトリオ〈四千頭身〉。クロノタイプ診断(詳しくはTarzanWebの記事:朝型? 夜型? あなたの睡眠パターンを知る「クロノタイプ診断」)を受けた3人が、テストを考案した作業療法士の菅原洋平さんに、目覚めと睡眠の関係性について学ぶことに。
都築さんは…フクロウタイプ

どちらかというと夜型。朝に弱く、目覚まし時計に気づかないことも。日中よりも夕方以降の方が作業がはかどる。在宅勤務が増えた2020年以降、最も増えているタイプ。
夜型寄り。起きている間も脳は寝ている半覚醒状態が長く続く。「でも朝型には憧れが。洋楽をかけコーヒーを淹れて読書に耽りたい」(都筑築さん)
後藤さんは…コウモリタイプ

真の夜型。深夜まで起きていても比較的早起きできるなど短時間睡眠に対応できるが、常に寝不足を感じている人も多い。質の高い睡眠を心がけて朝を爽快に迎えたい。
真の夜型。目覚めから起床に30分以上かかり、休日は普段より5時間以上長く寝る。「早起きできたら公園のカフェで読書したい」(後藤さん)
石橋さんは…スズメタイプ

どちらかというと朝型。現代人に最も多い。必要に応じて早起きはできるが、休日は数時間遅く起床したり寝溜めしがち。連休を経ると図らずして夜型になることも。
朝型寄り。1度目のアラームで起床でき、休日と平日の起床時間はほぼ変わらず。「家の周りを散歩して近所の柴犬を撫でる朝が理想」(石橋さん)
タイプが分かれば、朝型になりたいと思った時にどれだけのコストがかかるか、見積もりができますね。
ニワトリ(真の朝型)は朝向きといえるし、コウモリなら他のタイプより起床時に苦労するはずで工夫が必要。どのタイプも2週間単位でリズムを変えていくことができます。
ただコロナ禍で在宅勤務が増えたことで、ニワトリが減りフクロウが増えている傾向があります。
起きにくく寝落ちしやすいなら自己覚醒法

都築さんの失態を後藤さんが“告発”。地方営業を終え新幹線で帰京。終点の東京駅で「あの〜お客さん!?」と延々と起こされても寝続けた猛者の名は、都築拓紀。
眠りたくない時間帯は脳に学習させる
それを数十分ずつ増やし、絶対に眠らない時間を延ばしていくのが一案です。
寝る前のルーティンは余裕を持って

四千頭身イチ、健康に気遣う石橋さん。毎晩入浴後にヨーグルトを摂りストレッチ。就寝前の“儀式”を完璧にこなそうとするあまり睡眠時間が削られるハメに。
15分経っても寝れないなら一度布団から出る

寝始めの時間帯に金縛りに陥る。それが恐怖で、スコンと眠りに落ちるよう晩酌するのがいつしか日課に。結果、朝の目覚めも悪く常に疲れを感じているとか。
