面倒なカロリー計算。「手ばかり法」で万事解決!

カロリー計算や栄養バランスの確認が面倒な人でもできる! 自分の手を目盛りにする「手ばかり栄養法」。手のひらで食事管理をするのが、食生活のニュースタンダードだ。

取材・文/石飛カノ 撮影/中島慶子 スタイリスト/高島聖子 監修/河村玲子

初出『Tarzan』No.900・2025年4月3日発売

手ばかり法でもう太らない
教えてくれた人

河村玲子(かわむら・れいこ)/メンタル&フィジカルサポートスーパーバイザー、管理栄養士。エクササイズと食、両面からなる心身へのアドバイスが好評。

自分の掌を目盛りに食事の適量を知る。

1日に必要なエネルギーの量や3大栄養素のバランスが大事。でも、カロリー計算をしたり栄養バランスを考えるのは結構面倒。というか、それができるなら中年太りで悩みはしない。そんな多くの人のための最適解が、「手ばかり栄養法」。

これは自分の掌を目盛りにし、1食または1日に必要な食事量を導き出す手法。1食分の主食はごはんなら掌に乗るお茶碗1杯分、食パンなら小指の厚さのパン2枚、そばなら両手に乗る冷凍そば1玉。

主菜は両手の掌に乗る肉、指に乗る魚、指先に乗る卵と掌大の大豆製品を1日の中でローテする。副菜は緑黄色野菜の小さめ小鉢2個と淡色野菜の大きめ小鉢3個を1日3食でカバーする。で、1日に摂る果物は片手の拳1個分。

手の大きさによって量が違う? それでいいのだ。体型は手の大きさにほぼ比例するので、それがあなたの適量ということ(表示したg数は目安)。これでノー秤でもカロリー&栄養バランスは◎。

主食(エネルギー)の1食の適量。

ごはん|両手の掌に乗る茶碗に軽く1杯(約160g)

ごはん

食パン|小指の厚さのパン2枚(8枚切り2枚 約100g)

食パン

茹でそば|両手の掌に乗るサイズ1玉(約180g)

そば

主菜(タンパク質)の1日の適量。

豚肉|両手の掌に乗る肉5枚(約150g)

豚肉

鮭|両手の指に乗る切り身2枚(約120g)

シャケ

卵・納豆|卵:指先に乗る1個(約50g)/納豆:掌に乗る1パック(約40g)

卵と納豆

副菜(ビタミン・ミネラル・食物繊維)&果実(ビタミン・果糖)の1日の適量。

緑黄色野菜|人差し指と親指の輪っかサイズの小鉢2個(生換算で約120g)

緑黄色野菜

淡色野菜|中指と親指の輪っかサイズの小鉢3個(生換算で約230g)

淡色野菜

果物(キウイなど)|拳1個分(約100g)

果実