二人でやれば可動域が適度に広がる。農家 柳田大地さんのワールド・グレイテスト・ストレッチ
筋トレやヨガの要素も含んだ、最強ストレッチ「ワールド・グレイテスト・ストレッチ」だが、目的が違えば、内容も変わってくる。すなわち、人の数だけ、ワールド・グレイテスト・ストレッチはある。性別も職業も異なる14人に、「なぜ」「どうやって」カラダをほぐしているのか教えてもらった。今回は、長時間の中腰姿勢に屈伸運動も多い農家、柳田大地さんのグレーティストストレッチ。
編集・取材・文/宮田恵一郎 取材・文/岡島みのり イラストレーション/伊藤健介
初出『Tarzan』No.882・2024年6月20日発売
ワールド・グレイテスト・ストレッチとは?
全身の主要な筋肉を伸ばし、筋トレやヨガの要素も全部入りの欲張りエクササイズ。
柳田大地さん
教えてくれた人
やなぎだ・だいち/農家。1987年生まれ。アパレル勤務を経て農家に転身。自然と共生する暮らしを提案する〈ソウファーム〉主宰として、埼玉県小川町を拠点に活動。
カラダも心もほぐれる親子ストレッチ
農作業はほぼ中腰姿勢。屈伸運動も多いため、腰痛予防に抜かりがない柳田大地さんは、バレエに通う娘に習いながらペアストレッチに励んでいる。
「娘が、一人では伸ばし切れないところまで、押して、引っ張って、伸ばしてくれるので、丁度よく自分の限界の可動域を突破できている気がします。学校での出来事などの会話をして、我が家では欠かせないコミュニケーションツールになっています」
お尻と太腿を伸ばす(交互に、5回×1セット)
お互いに長座して、足裏を合わせて、握手するように手と手を組む。膝は伸ばし、背すじを伸ばしたまま、大きく深呼吸しながら交互に引っ張り合う。
脚裏を伸ばす(5回×1セット)
お尻と太腿を伸ばした姿勢から、お互いに脚を浮かせる。足裏を合わせて支え合いながらバランスが取れたら、手を離し、自らの膝を抱え、大きく深呼吸する。可能なら膝を伸ばす。
背中を伸ばす(交互に、5回×1セット)
前方は骨盤を立ててあぐらをかき、後方は相手の両手を握る。後方は、握った手を引きながら前方の背中を両足で押し、互いに声をかけながら大きく深呼吸する。