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デバイス活用が鍵。フィットネスライフを充実させるために見直したい3つのポイント
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【ターザン的オアフ島ガイド】ではハワイ・オアフ島のフィットネスな魅力を紹介。ハワイのジムはカラダ作りの意欲をさらに高めてくれるはず。今回は“Work in, Live out”がコンセプトの〈Itani Athletic Club(イタニ・アスレティック・クラブ)〉。
古き街並みが残るダウンタウンの一角。築100年を超えるビルのドアを開けると、窓から差し込む柔らかな陽射しに照らされる〈鍛錬〉のマシンが目に入る。
独特な動きで各部位の機能向上を担う、知る人ぞ知るジャパンメイド。通ならそのラインナップにまず圧倒されるだろう。
ジムのCo Founderは日本人の井谷武さん。経歴がユニークだ。幼少期から格闘家を志し数々の武道に親しむ。単身ブラジルに武者修行にも赴いた。
練習中の事故で大怪我を負い、選手生命を絶たれた後はトレーニング指導者に転身、裸一貫、地元大阪で小さなプライベートジムを始める。
指導が評判を呼び、京都大学の柔道部に特別技術指導員として着任。一方で石井直方氏(東京大学名誉教授)にも師事し、理論的な背景も身につけた。2016年からは全米の柔術道場を回り、武道の普及活動を行う。
その間、なんとスミソニアン博物館のリサーチャーに就任。武道や日本文化を広める活動をしようとしていた矢先、コロナ禍が襲う。
たまたま住まいを移していたハワイで、SNSに上げた“武道×トレーニング×大阪の笑い”をテーマにした動画がバズり、著名サーファーや、セレブたちにパートレを請われるように。
そして2022年、この地に友人の中川マイケルさんと手作りで拠点を構えることになった。
筋力強化に主眼を置くジムではない。“Work in, Live out”をコンセプトに、クライアントにまず心身の弱点と強みを自覚させ、日々の鍛錬で生涯にわたり最高の機能を発揮できるようカラダの“改善”を促す。
ゆえに老若男女を問わないが、長く通ってこそ意味がある。歩行困難な怪我から波乗りできるまでに回復した顧客も。長期滞在なら迷わず。
取材・文/編集部 撮影/安田光優 コーディネイト/工藤まや
初出『Tarzan』No.868・2023年11月2日発売