こんな行動が疲労を助長する。ランニングの3つのNG

ガチガチに力が入ってジョギング後の疲労感もハンパない…。「ラン中のカラダには、歩きに比べて着地で2倍以上の負荷がかかる。走れるカラダづくりのためには力学的な負担を軽減するケアが必要です」と話すのはトレーナーの齊藤邦秀さん。そこで見直したいのがラン前後、最中のカラダの使い方やケア。例えば走りの前後や最中に、こんなことをしてませんか?

取材・文/オカモトノブコ 撮影/山城健朗 スタイリスト/武政 ヘア&メイク/yumi 監修/齊藤邦秀(ウェルネススポーツ代表)

初出『Tarzan』No.851・2022年2月22日発売

ありがちなランの3つのNG

ウォーミングアップのNG|時間をかけてじっくり伸ばす

時間をかけてじっくり伸ばす

まずウォーミングアップでは、ついじっくり伸ばすスタティック(静的)ストレッチをやりがちだが、可動域を広げすぎると筋肉が活性化しにくい。ここでは関節まわりの筋肉を動かしながらほぐす、ダイナミック(動的)ストレッチが正解だ。

ラン中のNG|ムダに激しく上下動している

ムダに激しく上下動している

当然ながらランニング中のカラダの使い方も疲労に直結する。走りの進行方向ではなく、上下動してしまう、というのはよくあるケースだ。

「特に初心者は、走行中に局所疲労が起きやすいもの。カラダを効率よく前へ運ぶランドリル的な要素や、過緊張を取り除くケアをランの合間にも取り入れましょう」と齊藤さん。

ラン後のNG|硬く張った部分をゴリゴリ強くほぐす

硬く張った部分をゴリゴリ強くほぐす

アフターランでは、何もしないのは愚の骨頂。とはいえ硬直した筋肉をゴリゴリほぐしたり、強く伸ばしすぎると筋肉が逆に固まってしまうためNGだ。

「おすすめは、ランで疲れやすい部位を中心とした、ほぐし系の筋膜リリースです」。力まず走れて疲れを持ち越さないカラダを手に入れて、明日へのステップにつなげよう。