最初はどこを走ったらいい? ジョギング初心者の気になる疑問解消 part1
手軽に楽しめるジョギングなら自分にもできるかも、と意気揚々と走り出したものの、疑問がチラホラ。今回はコースや持ち物、ウェアなど基本的な疑問にお答え。ジョギング初心者のユーウツを解消します。
取材・文/石飛カノ イラストレーション/世戸ヒロアキ 取材協力/齊藤太郎(ニッポンランナーズ代表)
初出『Tarzan』No.851・2023年2月22日発売
目次
Q1. 最初はどこを走ったらいい?
A. 信号の少ないコースを選ぼう
ジョギングで痩せると心に決めたはいいけれど、さてどこを走ればいいのか? 神宮外苑はおしゃれすぎるし、お台場は遠すぎるし、皇居? あれは聖地でしょ?
背伸びする必要はない。どこを走るかというより、自分が走りやすいコースはどこかをまず考えるべし。
基本はマイペースで30分間歩いたり走ったりできるようなコースで、信号に引っかからない道であればなおよし。自宅を出て、なるべく信号を避けて30分後に帰ってこられるルートを探そう。
近所に比較的大きな公園があるなら公園まで歩いて行き、30分走ったら歩いて戻ってくるという手もありだ。
Q2. 必ずウェアに着替えなきゃダメ?
A. 歩いたり走ったりなら部屋着でOK
30分間歩いたり走ったりというレベルならばさほど汗はかかない。よって必ずしも吸水速乾性に優れたスポーツウェアに着替えなくても問題なし。なんなら部屋着のままジョギングしてもOKだ。
それなら通勤の往復時間をジョギングに充てる手もありかというと、さすがにスーツ姿では動きが不自由。ならばそれを逆手に取り、通勤時間を利用してウォーキングを30分行えばよし。
ある日は部屋着で近所を走り、ある日はスーツ姿で駅まで歩く。ライフスタイルに合わせた習慣を作れる人はほぼ間違いなく長続きする。トレーニング的にも変化がある方がレベルアップは早い。
Q3. 走っている姿を人に見られるのが恥ずかしい場合は?
A. ランナーが多い場所で敢えて走ってみる
走っている姿をすれ違う通行人に見られることに抵抗がある、という人は少なくない。初心者ならなおさらのこと。そんな場合は、キャップを被る、サングラスをするなど、人の視線を気にせず自分の走りに集中できる工夫を取り入れる。
または木を隠すなら森の中。人が少ない場所をひとりで走るのではなく、たくさんのランナーがいる場所で走ってみるのもひとつの手だ。
このとき一周回に30分程度かかる大きな公園や土手なら人とすれ違うのも一度きり。目立つ心配もなし。
Q4. 家の鍵やスマホはどうやって持ち運ぶ?
A. 好みの携帯用グッズを探そう
独身なら外出時に家の鍵を持って出なければならないし、時間や位置情報を確認するためにスマホも持って走りたい。
鍵はランニング用のポーチ、スマホならアームバンドと、小物を携帯できるランニンググッズは実にバラエティ豊富。ポーチだと腰が重いと感じる場合は360度ポケットのトランクスという選択肢もある。好みのデザインのものを選んでとりあえず試してみよう。
身軽な状態で走りたいという人は、駅や銭湯などにあるコインロッカーに小物を預けるという手もありだ。
Q5. 呼吸が苦しくて長く走れません。どうしたらいい?
A. 深呼吸の練習をしましょう
走り出した途端に息が切れ、情けないことに5分続けて走れない。心配ご無用、それあなただけの話ではない。現代人は腹式呼吸ができない人がほとんどだからだ。
デスクワークで背中が丸まり胸郭が縮こまった姿勢を取り続けているため、腹筋を使った呼吸ではなく喉元での浅い呼吸がすっかりデフォルト。この状態で走り出したらそりゃ息切れもするというもの。
解決法は日頃から深呼吸をすること。お腹が膨らむまで目一杯息を吸い、下腹部を凹ませて深く息を吐き切る。走る前にも深呼吸を取り入れれば息切れ軽減に役立つ。