今日の夜から実践したい。肌をいたわる「基本の洗顔」
思えば、洗顔のやり方をちゃんと学んだことがない、という人も少なくないはず。昨今はマスクで肌荒れを起こす人も増えてきたという。自分の肌をちゃんと労わるために、「基本の洗顔」を知って、まずは夜からはじめてみよう。
取材・文/森山和子 撮影/吉松伸太郎 ヘア&メイク/斉藤琴絵
初出『Tarzan』No.844・2022年10月20日発売
目次
肌環境は1か月あれば変えられる
リモートワークが日常化し、画面越しに自分と向き合う時間が増えただけでなく、マスクで肌荒れを起こす人も続出。そんな世の中の流れも後押しして、メンズスキンケア業界がますます盛り上がりを見せている。
長年数々の女性誌や美容師の他、メンズファッション誌等でも美肌への指南を続けてきた〈松倉クリニック代官山〉の貴子先生に、肌ケアの基本となる洗顔とスキンケア方法について教えてもらった。
皮膚が生まれ変わるいわゆるターンオーバーに必要な期間は4週間。いきなり複雑なケアは必要ない。ベーシックなところから、早速始めてみよう。
まずは夜からはじめよう「基本の洗顔」
現在、洗顔&スキンケアをいつ行っているだろうか? 朝晩、またはゼロという人もいるかもしれない。
「寝ている間と生活している間、どちらも汚れや汗、皮脂は付着するので、できれば朝晩2回行うのが理想」と貴子先生。難しければ、まずは夜の習慣に。
今回、使ったアイテムはこちら!
左:軽やかに潤す乳液。《ディオール オム ダーモ システム エマルジョン》50mL 10,890円 WEBサイト
中央:とろみ感触の液が角層深く浸透。《バウム ハイドロエッセンスローション》150mL 7,150円 WEBサイト
右:天然クレイとスクラブ入り。《アスレティア スムース スクラブウォッシュ》120g 4,950円 WEBサイト
① 泡だては手や洗顔ネットで
必要な皮脂膜を落とし切らない、35度以下のぬるま湯で軽く顔をすすぐ。洗顔料は、しっかりと手や洗顔ネットで泡立てること。顔の上で泡立てると乾燥の原因になるので注意。
② 洗うときは肌に指が触れないように
いざ泡で洗顔をするときに、指でゴシゴシとこするように洗うと毛穴の奥の汚れは落ちにくい。肌に指が触れないように、泡のクッションを間に挟む感覚で顔全体に伸ばし広げる。
③ 洗い流すときも35度以下のぬるま湯で
小鼻や目の周りなどの凹凸部分を、指の腹で細かい円を描くように洗ったら、すすぎも体温より少し低い35度以下のぬるま湯で洗い流す。生え際まで洗い残しのないように。
④ 拭くのは“そっと押し当てる”ように
清潔なタオルやクレンジングタオル等を、肌にそっと押し当てるようにして水分を拭き取る。おしぼりで顔を拭くようにゴシゴシとするのはNG! 摩擦で肌を痛めてしまう。
⑤ 化粧品の適量はパッケージで確認
スキンケアに突入。まず、化粧水や乳液等は各製品によって適量が異なるため、必ずそれぞれのパッケージで確認をすること。化粧水を手のひらに出して、両手のひらにのばす。
⑥ 化粧水・乳液はこすらず浸透させる
顔全体を両手で包み込むようなイメージで、化粧水を肌の奥に浸透させていく。ここも洗顔と同様に、こするような動作は避けよう。次に乳液を同様に手に出し、顔に馴染ませる。
あると便利なアイテムはいかが?
・オサジ カイ リベレーションウォッシングフォーム
忙しい朝に泡立てている時間がない!という人にはポンプをプッシュすれば即、泡状で出てくるフォーム洗顔がおすすめ。これで手間も解消。
・ITOクレンジングタオル
不衛生なタオルで顔を拭くと、洗顔後に再び雑菌を肌に付着させることに。毎回清潔を保てる、使い捨ての洗顔タオルを愛用する人も増えている。