今年で12回目。ドイツの「がんへの意識を高める」レガッタレース
世界のフィットネスの話題をお伝えする「WORLD FITNESS NEWS」。今回は“レガッタでがんに対抗!”という意味のレース名を冠する、ドイツ・ハンブルクのレガッタレース『Rudern gegen Krebs』について。
edit: Takashi Osanai
初出『Tarzan』No.843・2022年10月6日発売
恒例のレガッタレースでがん罹患をストップ!
現在400万人のがん患者がいて、年間50万人が新たに罹患しているドイツ。
長く生活習慣の改善が叫ばれてきたなか、スポーツや文化活動を通して、罹患数減少に貢献したいと考え活動する財団がある。
それが「がんと共に生きる」という名を持つ財団〈Leben mit Krebs〉。
同財団はハンブルク大学のエッピンドルフ病院がんセンターに寄付を続けている一方で、ハンブルクの中心部にあるアルスター湖でレガッタのチャリティレースを開催中。
2005年が初回となったレースは2022年で12回目を迎え、参加者の顔ぶれも、患者、医者、介護士、レガッタ経験者、そして今回は政治家が加わるなどバリエーション豊かになった。
さらに近年では開催地が全国12都市に広がり、3000人が参加する大イベントに! レガッタを楽しんで心身をヘルシーに、そしてがんへの意識を高める場となっているのだ。
Reporter
URAE YUMIKO/東京都出身、ベルリン在住。ヨーロッパ各地のライフスタイルやデザイン、アートに関する取材や執筆を行う。現在発酵食品にハマリ中。