【1人目】噂のゴッドハンドに会いに行く──凝りを撃退する「神の肘」をもつ男、小沢邦彦

整体、マッサージ、鍼灸、カイロといろいろあるが、店舗もそこの主も多すぎて、正直どこを選べばいいのかよく分からないのが本音。

そこで推薦人たちに聞いた“ゴッドハンド”全8人を、体当たり取材！ 1人目の推薦人は、パラアスリートの木村敬一選手。

木村選手が推すのは、幾多の競泳国際大会に帯同した経験をもつ小沢邦彦さん（小沢指圧治療院院長）だった。

あらゆる凝りを撃退し、患者を蘇らせる“神の肘”

20年にわたって五輪や世界選手権など競泳の主要国際大会に帯同した経験を持っている小沢邦彦院長。酷使されるアスリートたちの筋肉の凝りや張りを的確にほぐし、ときにはレースの合間といった短時間でのリカバリーも求められる。現場で結果を出すために、磨かれたのが、小沢院長の“肘”なのである。

「アスリート、特に競泳選手の筋肉は一般の人よりもかなり柔らかいのですが、その筋肉を効率的かつ、揉み返しなくほぐすのには肘がとても有効だったんです」

問診を終えたら、施術台に。まずは横を向いた姿勢になり、カラダのリサーチを兼ねて側面からアプローチ。ある程度ほぐれてきたところで、ゴッドエルボーの出番がやってくる。

小沢院長の肘は凝りや張りにとっては脅威かもしれないが、カラダにはとてもやさしい。木村選手の推薦コメント通り、ココロもほぐれて眠りへと誘われる。

「カラダの左右差などを確認する意味でも側面からのアプローチを大切にしています。首や腰の凝りや張りは背面だけでなく側面からアプローチしないと完全にほぐしきることは難しいんですよ」

小沢院長の肘の動きは繊細で滑らか。圧力や角度の変化も絶妙で、肘に最先端AIが搭載されているのではないかと疑いたくなるほど。施術後は、まさにカラダ中の筋肉が生まれ変わったようになる。

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Feature #96

噂のゴッドハンド

取材・文／神津文人　撮影／小川朋央　イラストレーション／川崎タカオ

初出『Tarzan』No.824・2021年12月16日発売

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