脱げるカラダ歴代受賞者は家トレでも進化する!〜2016〜17年ファイナリストの場合
コロナ禍の2020年。脱げるカラダ受賞者10人の“鍛え方”“生き方”“進化の仕方”をレポート! 今回は、2016〜17年ファイナリストの4名をフィーチャーします。
取材・文/門上奈央 撮影/山城健朗 イラストレーション/林田秀一
(初出『Tarzan』No.791・2020年7月9日発売)
① 2016年ファイナリスト 角田淳さん
次に甥に会う日までに脱げるカラダに再び!
4年前のグランプリ受賞時は29歳。デスクワーク中心&連日連夜の飲み会による“わがままボディ”にムチを打ち、3か月で脱げるカラダへ変貌を遂げた角田淳さんは、その後…。
T 今なお脱げるカラダですか?
つ …紆余曲折ありました(笑)。『ターザン』の誌面に出た後、ボディコンテスト『サマースタイルアワード』に2年連続で出て、16年は全国新人戦で、17年は福岡大会で準優勝しました。「ここまで絞れるのか」と、自分でもびっくり! ただ18年から仕事が忙しくなり、泣く泣くジムを退会してからはトレーニングに時間を割けず、実は体重88kg、体脂肪率21%までリバウンドしてしまいました…。
T まさかの“ふりだしに戻る”。
つ 普段生活する中でも体力が落ちたなと薄々思っていましたが、トドメは小1の甥の一言。3〜4年前は僕の筋肉を見ては「ムキムキィ〜♪」とはしゃいでた甥が、今年の年始に帰省した時に「筋肉、全然見えんやん…」と、ぽつり。「これはイカン」と思い、懸垂台などを買って2月からホームトレーニングを再開。腕立て伏せやブルガリアンスクワットなどを地道に。また高タンパクな食事を妻が作ってくれて、今(5月末)の時点で3kg減。まだ体脂肪が気になるので、今後はウォーキングなどの有酸素運動を増やします。目標は次の帰省までにあと2kg減!
T 達成後やりたいことは?
つ 甥を連れてプールに行きたいですね。そして「ほら! 筋肉戻ったやろぉ?」って言いたい(笑)。
② 2017年ファイナリスト 與田俊介さん
毎日、ホームジムでコツコツ鍛えてます。
学生時代はラグビー、社会人になってカポエイラに打ち込む運動好きと同時に、筋金入りの左党。飲みすぎて太ったカラダの改造に成功した與田俊介さんはその後?
T グランプリ受賞時から早3年。
よ 早いな〜。一緒に表紙を飾らせてもらった益山くんに誘われて、2018年からフィジークに出てるんです。去年の京都の地区大会で3位に入賞したので、今年は全国大会の出場権を獲得していたんですが。
T 残念ながら開催中止ですね。
よ まあ仕方ないです! 減量が大変だったと思うし(笑)。家で使ってない部屋をホームジムにしたこともあり、緊急事態宣言が出る少し前からジムに行ってません。
T どうして“少し前”から?
よ うーん。家には2人の娘がいるし当時妊娠していた妻に「万が一何かがあったら…」とジム通いを止められ、「家族を不安にさせてまで鍛えるんは一番アカンな!」と感じました。そもそも筋トレ始めたのは大会云々でなく、単にかっこいいカラダになりたかったからでしたしね。それを思えば家トレで十分やなと。
T 今の與田さんの目標は?
よ 娘たちにとってかっこいい父親であることですかね。一つのことを継続する姿を見せ続けたい。減量期でなければ毎日酒を飲む姿も娘たちには見られてますけど(笑)、努力して結果を出す姿をいつか思い出してもらえたらなと。
③ 2017年ファイナリスト 益山大智さん
大好きな筋トレにのめり込んでます!!
陸上部で中距離に励んだ学生時代は痩せ型の“ランナー体型”。引退後はジムに通い、体脂肪率はそのままに10kg増量した益山大智さんは、現在進行形で増量中!!
T さらに逞しくなったのでは?
ま おかげさまで!! 「脱げるカラダ」グランプリがきっかけで、毎年フィジークに出てます。大会出場時の体重は73kgで3年前と比べると筋肉が6kg近く増えて成績もいい感じ。とにかくフィジークが好きで熱中してます!
T トレーニング愛が伝わります。
ま やっぱり自分が好きで頑張ってやってることを評価してもらえるのは最高に嬉しい。それにトレーニングしてると自ずと思考が前向きになるんですよね。コロナ禍でジムが閉鎖した時も「考えてもしゃあない」「できることやろ!」と思って。家トレで僕の弱点だった肩と腕の強化に励みました。
T 益山さんは高校教師、学校でもかなり目立つ存在でしょうねぇ。
ま イヤ、全然です! ただ“筋肉の先生”と認識されてるらしい。僕、バレー部の顧問なんですけど、筋トレの指導に関しては生徒が熱心に聞いてくれてるかも(笑)。
T いま目指すところは?
ま 来年開催のフィジーク全国大会で入賞したいです。あと私事で恐縮ですが、秋に第1子が生まれる予定なので…どこまでもマッチョなパパでありたいです。
T “どこまでも”ですか…!
ま できる限り、どこまでも! そしたら少しは妻と子供を守れるはず。と言いつつ、本音は自分がデカくなりたいだけかも(笑)。
④ 2017年ファイナリスト 真鍋和孝さん
おいしい無農薬野菜、頑張って作ってます。
「野菜と豆類の力、農業の可能性を体現して食に興味を持ってほしい!!」。農業研修生として「脱げるカラダ」に応募して、グランプリに輝いた真鍋和孝さん。
ま 2年前に念願叶って自分の農園を持ちまして、無農薬野菜を育ててます。ただ…フィットネスに関する話は何もないんです(笑)。腕立て伏せと懸垂がルーティンなのは、受賞時から変わらずですが。
T 逆に興味シンシンです。種目が数ある中で、なぜこの2つ?
ま どこでも手軽にできるからです。懸垂は木にぶら下がってやるのが一番好き。枝が全部違うし、摑むとき水平じゃなく斜めなのも面白いなと。ちなみに肉体労働というイメージがあるのか「筋トレは農業に生きる?」とたまに聞かれるんですが、全然ですねぇ。農作業はカラダにいかに負荷をかけず長時間働けるかが大事なので。
T 食事は自ら栽培した野菜を?
ま ハイ。修行者じゃないのでたまにポテチも食べるんですけど(笑)。僕は農作物の中でも特にサツマイモが好きです。ホクホクしてたりシットリしてたり、品種ごとに味わいが全く違うんですよ!
T ヘルシーなサツマイモはトレーニーの間でも人気が高いですね。
ま 食物繊維豊富で…僕から確かに言えるのは、サツマイモはおいしいということだけですが(笑)。紫芋も育てていて、見るたび「あぁなんてきれいな色なんや!」と。
T 農家はまさに天職ですね。
ま しんどい時もありますよ。蜂はコワいし! でもおいしい野菜が作れたらチャラになるんですよ。