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脱・ガットフレイル、 “酪酸菌”で腸から健康に
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軸を整え、歪みを直すのに役立つギアを2人のトレーナーがテスト。いまあなたに必要なギアとは?
田辺 肩や背中にボールを当てて《ボルレッチ サンク》を動かしているだけで、かなり筋肉がほぐれる感じがしますね。床に置いたり、壁とカラダで挟んで使っても気持ちよさそう。
菅原 肩まわりに巻いて上下に動かすと相当気持ちいいです。デスクワークが長い人にはおすすめかも。両手で広げて持って上下に揺らすと、肩甲骨周辺の筋肉に程よい負荷がかかるのもいいですね。肩こり対策になるし、肩甲骨周辺が固まってしまっている人の調整にもいいと思います。
田辺 ダンベルやケトルベルの代わりに活用しても面白いですよね。ボールが思わぬ動きをするので、いい刺激になります。女性はボールの数を3つぐらいから始めてみてもいいかも。
菅原 コレは鉄板でしょう。見た目も名前もシンプルで使い方がわかりやすい。寝そべって脚を左右に振ったりするのもとてもいいエクササイズなんですが、究極的には寝ているだけでいいわけですから。複雑なものだと、どうしてもやらなくなってしまいますが、これなら大丈夫でしょう。
田辺 カーブが絶妙ですよね! 少しずつ位置を変えながら使うとよさそうです。胸やお腹の筋肉もストレッチされます。正座するように座ると足首を伸ばせるし、片方の爪先を乗せて踏み込むとふくらはぎのストレッチにもなります。便利だなぁ。
菅原 コレが背もたれについている椅子があれば、猫背や腰痛に悩む人が減るんじゃないですかね!
田辺 片脚立ちするだけでもいいバランストレーニングになりますね。私は右足で乗る方が苦手でしたが、必ず左右差があると思うので、それを確認して苦手な方を中心にやるとよいのではないでしょうか。
菅原 どちらかの足に体重をかけることが多いとか、脚を組むとか、普段の生活で誰でも歪みにつながる癖があると思うんです。これで左右差の大きさに気がつくと、バランスを整えようとか、癖を修正しようという気が起きるんじゃないかと思います。足を乗せて前屈すると、ハムストリングスの柔軟性もチェックできます。
田辺 意外と体幹系、バランス系のギアって少ないので、ジムに置いてあっても喜ばれそうですよね。
菅原 肩甲骨周辺やふくらはぎのストレッチにも活用できるんですが、基本的には仙骨周辺をほぐすことに特化しているっていうのは面白い。日常生活ではあまり意識している人が少ない部分だとは思うのですが、仙骨はカラダの土台になる大事な部分。仙骨を意識できるようになるっていうだけでも意味がありますね。
田辺 仙骨に当てて左右に揺れているだけでいいっていうのは、疲れているときでもできるので嬉しいですね。個人的には肩甲骨周辺に使ったときが気持ちよかったです。カラダのサイズによって、一番しっくりくるポイントが少し違うのかも? 腰まわりに悩みを抱えている人は、一度試してみてもよさそうです。
菅原 装着した瞬間に姿勢がいいポジションになっているのがわかります。脊柱、骨盤とサポートの範囲が広いのもいいですね。まさに正しい姿勢へアシストしてくれる感じがします。デスクワークのときに身につけるのはもちろん、日常生活にも取り入れやすそうです。自然と姿勢がいいポジションを意識しやすくなるのでは。
田辺 背中もサポートしてくれるのがいいですね。着けているときは、猫背になりにくい感じがします。逆に反り腰の人は、きつく装着しすぎないように気をつけたたほうがいいかもしれません。
菅原 自分の姿勢を確認するために、定期的に装着するっていう使い方もありだと思います!
田辺 寝ているだけで、背中の緊張が解けてリラックスできます。背骨を置く両サイドに山があるっていうのが、フォームローラーなどとはまた違う気持ちよさがありますね。
菅原 この上に寝てエクササイズやストレッチをすることで、自分の軸のブレや、背骨の歪みなんかを感じることができます。シットアップなんかも、この上でやると姿勢を意識できていいかもしれません。
田辺 確かに床に寝るよりこの上に寝てやったほうがストレッチの質は高くなりそうな気がしますね。背中の余計な力みがなくなりますし。
菅原 ネーミングの由来が副交感神経(Parasympathetic)なぐらいだから、相当リラックスできますよ。
Information
取材・文/神津文人 撮影/角戸菜摘
(初出『Tarzan』No.772・2019年9月12日発売)