元プロ野球選手、現在は実業家。斎藤佑樹さんの「自律神経を整える習慣」。
アスリートから実業家へ。環境が変わっても斎藤佑樹さんが意識しているのは「オンとオフを感じながら生きる」こと。多忙な毎日を整えるセルフコントロール術とは。
text: Soh Kuroda photo: Jun Nakagawa
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運動と水風呂後にスタッフと談笑。頭がクリアになると新たなアイデアも湧いてくる。
Profile
斎藤佑樹(さいとう・ゆうき)/1988年生まれ。早稲田実業高等部在学中の2006年、夏の甲子園でエースとして活躍し全国制覇。早大を経て10年に北海道日本ハム入団。引退後は株式会社斎藤佑樹を設立し、野球未来づくりをビジョンに掲げ幅広く活動中。
ビジネスにおいてもアクティブウェルネスが大切。
20年前に早実のエースとして夏の甲子園で全国制覇。その後も大学、プロ野球と常に周囲の注目を浴びてきた斎藤佑樹さん。現在は実業家、また情報番組のキャスターを務めるなど多忙な日々を送る彼は、そうした中でいかにセルフコントロールし、自らを律しているのだろうか。
「ある程度年間のスケジュールが決まっていたアスリート時代と今とでは、頭の整理のやり方が全く違うんです。さまざまなことをキャッチアップしながらアイデアを出し、物事をクリエイティブに考える必要がある。その中で今もトレーニングをしていますが、カラダを動かしている間は頭の中がいい具合にクリアになるのを実感していますね」
斎藤さんがほぼ毎日通っているのが東京都心にある〈パラダイス大手町〉というジムやサウナの複合施設。午前中、ウェイトやランニングマシンで汗を流し、サウナと水風呂でととのった状態にしてから仕事に臨んでいる。
「忙しくてあまりトレーニングできなかった時期があって、その頃は外部とのコミュニケーションが少し億劫になっていました。でも毎日カラダを動かすと交感神経が優位になって、自然と意識が外へ向く状態になる。ビジネスのうえでも、アクティブウェルネスって大事なんだなと感じています」

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運動と、アフターの水風呂は必ずセットなのだとか。
「水風呂も頭とカラダのスイッチを切り替える大事なルーティン。また選手時代から、朝起きたら必ず水シャワーを浴びるんです。冬の北海道とかだと少し辛いんですけど、最初の30秒ぐらいを我慢すると楽になるし、心身が目覚めてシャキッとする。その日一日のクオリティも上がる気がします」
自律神経を整えることについては、自覚的にやってきたという。
「オンになる瞬間とオフになる瞬間をちゃんと感じながら生きていたいというのはありますね。選手の頃は自分がどれだけ最高の状態であってもバッターに打たれることがある。でもそれはそれとして、やれることは全部やったうえで勝負に挑まなきゃいけない。今のビジネスの舞台では、コンディションを良い状態に持っていけるかで仕事のクオリティが変わってくる。仕事の方向性は変わりましたが、コンディションを整えることについてはすごく意識してきました。自律神経もそのひとつです」
できることとできないことをちゃんと見極める。
高校時代から人に見られる立場だったことも大きいのだろう。
「できることとできないことをしっかり分けることは常に考えています。自分がどうにもできない物事を無理にコントロールしようとするとストレスもたまる。周りはコントロールできないと思えるようになったら楽になりました」
それよりも大切なのは、いかに自分自身の軸を持てるか。
「自らの軸を意識しながら、斎藤佑樹をひとつの商品としてどうマネジメントするかというのは今の仕事の根幹ですし、そうして自分を第三者視点で捉え、コントロールするのは生きるうえでも大事なこと。僕も皆さんと一緒で多忙な毎日ですが、毎朝30分は必ず運動中に思考を整理することで、自分を保っているのだと思います」
そんな行動が些細なことにも楽しみを見出すきっかけにも。
「自律神経が整っていると、今日の夜、何を食べようかと考えるだけでもワクワクする。未来にワクワクするのは、最も大切にしていることのひとつ。僕の今の目標は野球の楽しさを伝え、野球の未来を作っていくこと。そうした毎日のルーティンやそこから生まれる思考が、結果的に将来にも繫がっていくといいなと考えています」
斎藤佑樹さんのセルフコントロール3か条。
- 毎朝、冷水シャワーを浴びる。
- 自分を第三者視点で捉える。
- 未来を想像してワクワクする。

