まぶたのピクピクに手のささくれ。小さな悩みを解消するセルフケア。
“病院に行くほどじゃない”不調ほど、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を低下させる。『Tarzan』925号「明日、カラダが軽くなる疲労回復術」では、こういった小さなお悩みに対処できるセルフケアを一挙に紹介。今回は本誌に掲載された33の解消術のうち、特に多くの方が悩んでいるであろう5つをピックアップ!
edit & text: Nobuko Okamoto illustration: Kazuma Mikami
『Tarzan』No.925 on sale May 14

教えてくれた人
生垣英之(いけがき・ひでゆき)/いけがき皮膚科院長。弘前大学卒業後、信州大学医学部附属病院、長野赤十字病院などを経て2019年に開院、22年間で30万人超を診察。著書に『皮膚トラブルの治し方大全』。
田中友也(たなか・ともや)/CoCo美漢方・国際中医専門員、鍼灸師。関西学院大学卒業後に中医学を学び北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。鍼灸の施術も行い、『こころと体がラクになる ツボ押し養生』など著書多数。
山口正貴(やまぐち・まさたか)/東京大学医学部附属病院リハビリテーション部・理学療法士。東京理科大学卒業後、理学療法士に。2016年、日本理学療法士学会の優秀論文表彰優秀賞を受賞。著書に『「ねたままストレッチ」で腰痛は治る!』など。
1.まぶたがピクピク。
「春先に増えやすく、疲労やストレスのサインともいえる症状。東洋医学で睡眠のゴールデンタイムといえる23時〜3時の間は特にしっかり睡眠時間を確保することが、改善に必要な“気血水”のエネルギーを補う最善策です」(CoCo美漢方・国際中医専門員、鍼灸師・田中友也さん)。
「目の周りを囲む眼輪筋の疲労も大きな要因。優しくさするようにマッサージを」(東京大学医学部附属病院リハビリテーション部・理学療法士・山口正貴さん)

目を閉じて上下まぶたの端を指で軽く押さえて固定し、反対側の指で優しくなでるようにマッサージ。数回繰り返し、左右の手を入れ替えて逆方向も同様に行う。
2.手のささくれ。
「胃腸が弱った“脾虚”の状態。あっさり味の温かいスープなどで胃腸をいたわり、冷えから守りましょう」(田中さん)。
「指先の乾燥、消毒などによる刺激も要因に。根元からハサミで切ってこまめに保湿し、夜は保湿剤を塗った後に綿の手袋をして寝るのも効果的です」(いけがき皮膚科院長・生垣英之さん)

保湿ケアでは、見落としがちな爪の生え際までクリームやワセリンをしっかり塗り込む。
3.踵のひび割れ。
「乾燥した踵には、角質を柔らかくする尿素やサリチル酸のクリームや軟膏で保湿を。ラップを使ったパックもお勧めです。見落としやすいのがかゆみのない角質増殖型の水虫で、無理に角質を削ったりすると悪化する場合もあるため医師に相談を」(生垣さん)

入浴後にクリームやワセリンをたっぷり塗り込み、踵〜足首をラップで巻いて10分ほど置く。保湿剤が浸透し、硬くなった角質が柔らかに。
4.前腿の張り。
「股関節に寄りかかった姿勢で前腿がパンパンな人は、筋肉が癒着して張っている状態。硬くて痛い部分をつまんでほぐし、筋肉の滑走性を取り戻すケアを」(山口さん)。
「東洋医学では、筋肉の張りを気が滞った状態と考えます。前腿〜脛を走行する胃の経絡に沿ってマッサージするのもお勧め」(田中さん)

両手でつまむと硬く痛みがある部分を探し、イタ気持ちいい範囲で上下左右に揺らすように動かしてほぐす。胃の経絡ラインに沿って行ってもいい。
5.立ちくらみ。
「東洋医学では、貧血から来る立ちくらみを血が不足したの状態と考えます。百会のツボには気血を頭に巡らせる働きがあり、まずは座って呼吸を整えたら、息を吐きながら指先で優しく刺激しましょう」(田中さん)
百会(ひゃくえ)

両耳を結ぶ線と、カラダの中心にある正中線が交わる頭頂部にある。

