光や香りで覚醒モードに!間違いない起床ギア。

気持ちよく目覚めるためには、起きるためのギア選びも重要だ。香り、光、体感、音など、さまざまなタイプの目覚ましの中から、自分に合うものをぜひ見つけてみてほしい。

取材・文/板倉みきこ 撮影/木村心保 監修/友野なお(睡眠コンサルタント)、竹田浩一(ムーンムーン代表)

初出『Tarzan』No.921・2026年3月12日発売

起床に最適なグッズ
教えてくれた人

友野なお(ともの・なお)/睡眠コンサルタント。(株)SEA Trinity代表取締役。行動療法からの睡眠改善、寝室空間づくりを得意とする。講演や企業の商品開発など幅広い分野で活動。

これで起きれば一日快適。

大事なことなので、結論を先に言っておこう。起床の大原則は、爆音で目覚めないこと、スヌーズ機能を使わないことだ。

「せっかく睡眠環境を整えて、良質な睡眠が取れたとしても、目覚めの段階で心身にストレスを与えてしまったら、本末転倒だからです」(睡眠コンサルタント・友野なおさん)

スヌーズ機能を何度も使うと、覚醒と再入眠を繰り返すことで自律神経は乱れ、体内時計も混乱。慢性疲労の原因になりうる状態を自らつくってしまうのだ。

「そもそも日々良質な睡眠が取れていれば、光の変化などのささやかな刺激で、スッと気持ちよく目覚められます」とは、光で起こす目覚まし時計で睡眠障害を克服した〈ムーンムーン〉代表の竹田浩一さん。起床後の一日を快適に過ごすためには、香りや光などを使い、五感にアプローチして目覚めさせるアイテムを選ぶといい。

「目覚めは睡眠のゴールです。目覚め方で睡眠の満足度は変わるので、どう起きると心地いいか、自分の体感を大事に選びましょう」(友野さん)

今回、香り、光、体感刺激、音のジャンル別に、識者2人の理論に適うギアを編集部でセレクトした。これで“あと5分”の常習犯を卒業できる!?

まずは、睡眠を測定して眠りを把握しよう。

《ommix スマートフォンウォッチ》エントリーに最適。

《ommix スマートフォンウォッチ》

手軽に毎日のフィットネスや体調チェックを行えるベーシックモデル。人の動きに反応するセンサーの変化で、睡眠の質をチェックできる。睡眠関連では、心拍計、目覚ましなどが使える。薄型フォルムも魅力。3色。3,300円(編集部調べ)。WEBサイト

《SOXAI RING 2》手に馴染むリング型。

《SOXAI RING 2》

手首よりも繊細な指先でチェックできる日本製スマートリングは、幅6.7×厚み2.7mmで世界最小クラス。独自開発の光学センサーが高精度に身体データを計測し、快眠をサポート。着け心地がよく、24時間心身を見守る。5色。39,980円。WEBサイト

《Venu 4 45mm》睡眠管理の新機能が。

《Venu 4 45mm》

フィットネスGPSウォッチの最新モデル。新機能の「睡眠アライメント」により、自分の体内リズムとの整合性や睡眠の一貫性をチェック。睡眠の質を採点する睡眠スコアなどを確認し、健康状態をより深く理解できる。3色。79,800円。WEBサイト

一番優しい起床は香りの目覚め。

五感による刺激で、最も緩やかなのが香りによる嗅覚の刺激。

「ペパーミントやレモン、ローズマリーなどの香りは覚醒効果があります。タイマーセットできるディフューザーを使えば、香りの目覚ましになるでしょう」(竹田さん)。

寝床から出ても寝ぼけ眼、という人には口腔洗浄がおすすめ。

「歯磨きには覚醒作用があります。ミントフレーバーのマウスウォッシュや歯磨き粉を使えば、よりシャキッとできるでしょう。また、寝起きの口腔内は雑菌だらけなので、起床直後のケアは衛生的にも理に適っています」(友野さん)。

《ゼローラ モーニングウォッシュ》朝専用の液体ハミガキ。

《ゼローラ》モーニングウォッシュ

歯肉炎・虫歯・口臭予防のため、朝の口内のトータルケアをコンセプトにしている。刺激や味残りを控えた、モーニングメディカルミントの香り。30秒ほどすすいだ後にブラッシング。医薬部外品(ゼローラW)。450mL。880円(メーカー希望小売価格)。WEBサイト

《BRAIN SLEEP CLOCK》睡眠と起床を快適に。

《BRAIN SLEEP CLOCK》

香り、光、音で崩れる体内時計を整えてくれるプロダクト。入眠と起床時間を設定し、好みの強さで香りや光をカスタマイズ。心地よい睡眠と起床を演出。目覚め用、就寝用の専用アロマオイル(別売り)を使う。W109×H209mm。44,000円。WEBサイト

光は起床の直前に浴びるのが正解。

「光は、体内時計の崩れを整えるために絶対必要なもの。光が目に入ることでセロトニン分泌のスイッチが入り、日中の意欲的な活動を後押ししてくれます。セロトニンが十分分泌されることが、睡眠に必要なメラトニンの分泌にも不可欠です」(友野さん)。

自動的にカーテンが開くギアを使い、外光を寝室に取り込んだり、天気や時間に左右されない光の目覚ましを使うと即効性が高い。

「目覚ましの光量は2500ルクス以上ないと効果がありません。また起きる10分ほど前にセットすると気持ちよく目覚められます」(竹田さん)。

《カーテン3》カーテンを自動開閉。

《カーテン3》

《カーテン3》

カーテンレールにワンタッチで取り付け完了。秒速5mm、運転音25db以下で、設定時間にゆっくり静かにカーテンを開閉。最大約16kgのカーテンまで対応。同ブランドのハブシリーズと併用すれば、《Alexa》などから音声操作もできる。8,980円。WEBサイト

《トトノエライト プレーン》朝の日の光を再現。

《トトノエライト プレーン

枕元から30cmほど離れた場所に置いても、2500ルクスの明るさを届けてくれる光目覚まし。目には優しい高機能なLEDを使用。明るさレベルを細かく設定でき、光の色味やスタンドの角度も調整可能。光目覚まし活用BOOK付き。17,800円。WEBサイト

なかなか起きられない人は体感目覚ましで。

振動で目覚めさせられるのは、身体感覚から覚醒するため、脳が段階的に目覚めて自然な寝起きに近くなる。

「角度を上げて起こしてくれる電動マットレスは、脳にストレスを感じずに起きられるので、投資する価値はあると思います」(竹田さん)。

もう少し安価なものをと思う人には、振動タイプの目覚ましや、時間になると膨らむ簡易型のマットがある。

「音のように止めれば終わりではなく、体勢が変わると眠りの継続が難しくなります。二度寝しやすいと悩んでいるなら、使ってみるといいかもしれません」(友野さん)。

《Vibration Alarm Clock》振動で目覚める。

《Vibration Alarm Clock》

枕の下に入れておけば、強力な振動で起こしてくれる。振動のみ、音のみ、音と振動の3パターンを選択可。音量は徐々に大きくなるため、ストレスを感じにくい。薄さ2.5cm、幅9cmとコンパクト。USB充電。3色。3,480円(編集部調べ)。WEBサイト

《定刻起床装置 個人簡易型》カラダから起こす。

《定刻起床装置 個人簡易型》

鉄道各社の乗務員宿泊施設などで長年愛用されている名品。タイマー設定時刻になると、敷布団の下に入れた空気袋に空気が送られ、膨張・収縮を繰り返す。3分間の起床動作中に停止ボタンを押さないとブザーが鳴動。120,000円。WEBサイト

最強の目覚ましはやっぱり音。

起きることだけに特化すれば、聴覚の刺激が一番。ただ、大きな音を脳は危険信号と捉え、交感神経が一気に刺激される。そのため血圧や心拍数が急上昇するので、起床時の心身へのストレスは大きい。音は最初は小さく、段々と大きくなるフォルテシモ設定にしたい。

「寝床にスマホを持ち込まないでほしいので、目覚まし時計代わりに使うのもやめてほしいです。また脳は母国語に反応しやすいので、起床用の音楽には、自分の好きな元気が出る日本語の歌をかけてみましょう。いろいろな曲を試してみてください」(友野さん)。

《Soundcore Sleep A30》睡眠特化型。

《Soundcore Sleep A30》

適応型ノイズキャンセリングを搭載した睡眠特化型の完全ワイヤレスイヤホン。睡眠時の多様な騒音を効果的に遮音。イヤホン単体で独自のアラーム音をセットでき、トーンや音量を選べるので心地よく目覚められる。29,990円。WEBサイト