入浴シーンは200回超。『水戸黄門』名女優が選ぶベスト温泉とは?
女優・由美かおるさんといえば『水戸黄門』の入浴名場面。200回超の撮影秘話から、心身を解きほぐす“ベスト温泉”の魅力を語る。
取材・文/河合萌花 撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK)
初出『Tarzan』No.914・2025年11月6日発売

Profile
由美かおる(ゆみ・かおる)/1950年生まれ、京都府出身。86年より時代劇『水戸黄門』にレギュラー出演。現在に至るまでメディア出演を続けるほか、美貌の源でもある独自の呼吸法「由美コアブリージング」を普及するため、全国各地にわたって講師を務める。
朝風呂に入ってほっこりするのが好き。

©C.A.L
由美かおるさん、といえば『水戸黄門』の入浴シーンを真っ先に思い浮かべる。「当時は1台のカメラだけで撮っていましたから、1つのシーンを角度を変えて何度も繰り返し撮影しました。お風呂自体も、土を掘って岩や木を置き、ロケに行ったような雰囲気のセットを作っていただいていました」。
そう舞台裏を振り返ると、「スタッフの皆さんが本当に協力的で、早く撮り終わるようにと動いてくださって」と、すかさず周囲を気遣う。内側からも溢れる美しさは、74歳という年齢を感じさせないプロポーションにも表れ、撮影中からひときわ輝きを放った。
縁ある熊本県のイチ押しな温泉。
そんな由美さんがおすすめするのは、熊本県にある〈菊池グランドホテル〉。
「母と祖母が天草出身で、熊本に縁があるというのが一つと、お湯がとっても良かったんです」
〈菊池グランドホテル〉|熊本県・菊池市
入浴後、肌がすべすべでしっとりして。カラダの疲れも抜け、すごくラクになりました。それと調理にも温泉水を使っていらっしゃるそうで、カラダに良い感じがしましたね。懐石料理はもちろん、追加でいただいた馬刺しや和牛まで美味しく頂戴いたしました。

熊本県菊池市隈府1144-2。年中無休。日帰りあり(11:00〜15:00。※施設点検等で休みの場合あり)、600円(入浴チケットあり、5枚つづり2,000円)。弱アルカリ性単純ラドン温泉。46.9℃(源泉温度)。WEBサイト
来年は芸歴60周年。いろいろな温泉に出向きたい!
由美さんの好きな入浴時間は?
「朝に入ると、一日がすごく素敵になります。あと仕事が終わってちょっと疲れている時は、そのタイミングで入るととても元気がもらえるし、湯上がりの食事やお酒も美味しいですね」
取材の合間には「ありがたいことにどこへ行ってもファンの方に声をかけていただいて、水戸黄門撮影中はゆっくり温泉に浸かることも難しかったので、これからいろいろな温泉に出向きたいと思っています」と、本音にも触れた由美さん。
来年はいよいよ芸歴60周年を迎える。国内はもちろん、海外にも精力的に足を延ばしたいと心を弾ませていた。
