“深層筋スポーツ”ことピックルボールに、俳優・寺田心が挑戦!
遊びながらインナーを刺激し、体の芯からブレない力を育てる。楽しさの先にあるのは、美しくしなやかな動きだ。今回はアメリカ発のピックルボールに、俳優・寺田心さんが挑戦。他にもスラックラインやローラーブレード、乗馬、いま注目の“深層筋スポーツ”をまとめてご紹介。
取材・文/石井 良 撮影/たかはしじゅんいち ヘア&メイク/奈良原友美 スタイリスト/高橋由光 イラストレーション/サイトウアケミ 監修/大屋隆章(リコンディショニング ラボ・ライフMICHIBIKI)、小俣佳啓(TTC所属兼JPAコーチ)
初出『Tarzan』No.911・2025年9月25日発売

アメリカ生まれの最新スポーツ・ピックルボール。
ピックルボールとは、板状のパドルを使って穴あきボールを打ち合うアメリカ発祥のスポーツ。コートはバドミントンとほぼ同じで狭いためテニスよりラリーが続きやすく、誰もが熱中できるのが魅力だ。
低い姿勢での切り返しが多く、体幹の安定と股関節のしなやかな動きが求められる。競技を通し、インナーユニット・腸腰筋・外旋六筋にアプローチできるのも嬉しい。

本格的なトレーニングに励むようになり、見違えるほど逞しくなったと話題の寺田心さん。そんな彼が今回挑戦してくれたのは、今、日本でも注目度が急上昇中の「ピックルボール」だ。
テニス、バドミントン、卓球の要素を併せ持ち、誰もが気軽に楽しめるのが特徴のこのスポーツ。ラケット競技は苦手だという寺田さんだったが、すぐに慣れてラリーが続くように。
「うわ、楽しい!これは白熱しますね!」と満面の笑み。普段取り組んでいる筋トレとは使う筋肉が違うため、新鮮な気持ちで楽しめたようだ。

「ピックルボールでは常に中腰になり、予測不能なボールに素早く反応する必要があるので、カラダがブレない体幹が重要です」と解説してくれたのは、〈MICHIBBIKI〉代表の大屋隆章さん。
低い重心で前後左右に動くため、股関節を曲げて姿勢を保つ腸腰筋と、カラダがブレないよう支える腹横筋をうまく使うことで、安定したショットと素早い切り返しが可能になるのだとか。

寺田さんも、「確かに、カラダの芯が固まっていないと、重要なところで足が出せなかったですね」と実感したようだ。
「しっかり踏ん張ると、気持ちよく球が飛ぶから楽しい! ラケット競技が苦手な僕でも楽しめたので、本当に誰でも気軽に始められるはず。仲間と一緒に汗を流したら、最高に楽しいと思います!」
寺田心(てらだ・こころ)/2008年、愛知県生まれ。CMで注目を集め、ドラマ、映画、バラエティなどで活躍。好きなスポーツはバスケ。2年前から筋トレを始め、現在はほぼ毎日ジムに数時間通っている。
パシフィック ピックル クラブ

東京初のピックルボール専用コート。オープンプレイの日なら、仲間がいなくても気軽にプレイできる。東京都江東区有明1-13-7 livedoor URBAN SPORTS PARK内。9:00〜21:00、土日祝8:00〜21:00、無休。コートレンタル1時間6,000円〜。WEBサイト
まだまだあるよ!野外の深層筋スポーツ。
スラックライン

ターゲット:インナーユニット・腸腰筋・外旋六筋・足の内在筋
ラインの上で、ダイナミックな動きを楽しむスラックライン。バランスを保つために最も働くのが、体幹の筋肉。腹横筋が腹圧を高め、背中の多裂筋が微細な揺れを瞬時に吸収。まさに深層筋で「立つ」スポーツなのだ。
ローラーブレード

ターゲット:インナーユニット・腸腰筋・外旋六筋
アスファルトを滑る独特の推進力は、左右へのリズミカルな体重移動から生まれる。骨盤と連動する股関節の動きを、インナーマッスルが制御しバランスを保ってくれるのだ。滑らかな滑りは深層筋の安定性があってこそ。
乗馬

ターゲット:インナーユニット・腸腰筋・内転筋
馬の予測不能な揺れを乗りこなすためには、脊柱のしなやかな動きが不可欠。鞍の上でカラダを安定させるのは骨盤底筋群の働き。馬体をしっかりホールドする内転筋も重要。揺れに反応し続ける深層筋との対話ともいえる。


















