【お詫びと訂正】本誌掲載QRコードの遷移先に関するお知らせ

ダンサー・小暮香帆「手や脚の意識を保つには深層筋が大事」。

6歳でバレエを始め、モダンダンスや舞踊を経て、辿り着いたのがコンテンポラリーダンスの世界。国内外の音楽家や演出家に愛されるダンサー、振付家の小暮香帆さん。彼女の風にそよぐようなしなやかな動きの秘訣は、深層筋のケアだった!

取材・文/山梨幸輝 撮影/石渡 朋

初出『Tarzan』No.911・2025年9月25日発売

教えてくれた人

小暮香帆(こぐれ・かほ)/国内外の劇場やメディアなどで活動するダンサー・振付家。近年は音楽フェス『フルー』や、さまざまな映像作品、パリコレクションで行われた〈ビューティフル ピープル〉のランウェイにも出演する。2026年3月20日(金)〜3月22日(日)、〈吉祥寺シアター〉にて自主公演が開催決定。Instagram:@kahokogure

自然体な筋肉と“俯瞰”が生むしなやかさ。

国内外の音楽家や演出家に愛されるダンサー、振付家の小暮香帆さん。風にそよぐようなしなやかな動きには深層筋が欠かせない。

「コンテンポラリーダンスではバランスが維持できなくなるまで重心をずらす“オフバランス”がよく求められます。手や脚の意識を最後まで保つには深層筋が大事。でも筋トレはあまりしなくて。表現を探究するために稽古や食事をすれば自然と筋肉がつきます。カラダ作りより役作りに近いかも」

ダンサー・小暮香帆

6歳でバレエを始め、モダンダンスや舞踊を経て、辿り着いたのがコンテンポラリーダンスの世界。その魅力とはなんだろうか?

「例えばバレエの場合、脚の開き方一つにも型(メソッド)がある。一方で、コンテンポラリーダンスは美しさの形に制限がない。年齢や性別、体型に関係なく自由に表現できるところに惹かれました」

取材中は指先まで緊張感のある動きを続けながら、カメラマンと気さくに話す様子が印象的だった。

ダンサー・小暮香帆

「意識するのは“内観”と“オープ”を両立すること。“肘をこう動かそう”と観察する一方で、話しかけられても答えられる外の意識を保つイメージです。それは踊りが自己完結ではなく、誰かや何かに伝わって初めて成立する感覚があるからかもしれません」

多くの人を惹きつける自由な踊りは、カラダと心にある強固な“芯”から生まれているようだ。

「カラダと連動して心も形作られていく実感があります。余計な力は入っていないのに、大事な場所にすっと筋が通っている。心身ともにそんな状態でいたいですね」