歴20年のテニスボーイは、 メルセデスのシティなセダンがバディ。
〈自由ガ丘インターナショナルテニスカレッジ〉の駐車場は、メルセデス・ベンツ率が高い。思えば、メルセデスは全米オープンのスポンサーでもあるし、CMには鉄人、ロジャー・フェデラーがたびたび登場するし、どうやらテニスとメルセデスは切っても切れない関係らしい。
それを知ってか知らずか、アパレルブランドにて企画生産を担当しつつ、金曜日限定でコーチも務める増井康亮さんもご覧の通り、メルセデス党だ。
「でも、僕の場合、フェデラーでもUSオープンでもなく、アメリカのラッパー、エイサップ・ロッキーがきっかけ。彼がメルセデスのCMで、Cクラスのセダンに乗っているシーンが大好きで。そろそろクルマを持とうか、と思ったときにC200 AMGしか思いつきませんでした」
とはいえ、厳密には増井さんのためのメルセデスではなかった。病気になって元気のなかった父親を盛り上げるため、兄と共同で購入した。
「父は根っからのクルマ好き。昔はジャガーに乗っていて、ある時“ベンツに乗りたいなぁ”と言っていたのを思い出して。ちょうどいい機会だと兄と折半して購入したんです。でも、結局父はお気に召さなかったのか、あまりハンドルを握ることもなく。共同出資者の兄も遠方に引っ越してしまったので、こうして僕が管理することになったわけです」
紆余曲折を経て、マイカーに昇格したメルセデスは、普通乗用車的な立ち位置のCクラス。2016年式の4代目C200アヴァンギャルド。“メルセデスの自信”が漲ったセダンだ。
「向こうのラッパーに倣って、高級なドレスアップがなされたAMGライン(笑)。ドアトリムのウッドパネルをはじめ、どのディテールを取っても上質な雰囲気で統一されているから、シートに座ったときはデザイナーズのソファで寛いでいる感じ。それに敬愛する先輩が、テニスコートには白とネイビーのテニスウェアが似合うと言っていましたが、自由が丘という落ち着いた街並みには、C200の控えめなシルバーボディがとてもよく馴染みますねぇ。つくづくシティな一台だなぁと」
だから、C200のハンドルを握って東京を流すときは、いまだに気分が盛り上がると言う。
「それこそお気に入りのミックスCDをセットし、近所のテニスクラブに出掛けるだけなのに、なんか映画の主人公にでもなったかのような気分に浸れる。それが、メルセデスのパワーなんだと思います」
MERCEDES BENZ C200 AVANTGARDE AMG
- 全長4,715×全幅1,810×全高1,435mm
- エンジン=1,991cc、直列4気筒DOHCターボ
- 乗車定員=5名
- 燃費=16.5km/ℓ(JC08モード)。
Owner
増井康亮(〈S2O〉ディレクター)
1989年、東京都生まれ。アパレル会社で数々のブランドの企画生産に携わる。テニス歴20年の経験を活かし、金曜日限定でテニスコーチも務める。

Information
〈自由ガ丘インターナショナル テニスカレッジ〉
土居美咲さん他、多くのプロ選手を輩出、現在も有望な若手選手が所属する名門テニスクラブ。体験レッスンも随時受け付け中。増井さんが出勤する金曜日を狙ってみるのも手。
住所:東京都目黒区八雲3-23-7|地図


























