「手軽でおいしい」が、完全食のニュースタンダード。
これからのライフスタイルはどのように変化していくのか。運動・食事・休養のプロたちは「手軽さと質を求める選択が主流になる」未来を予想する。完全栄養食も、美味しさを追求した新たな形へと進化を遂げている。
取材・文/河合萌花
初出『Tarzan』No.900・2025年4月3日発売

教えてくれた人
中野ジェームズ修一(なかの・じぇーむず・しゅういち)/アメリカスポーツ医学会認定運動生理学士。トップアスリートの個人トレーナーを担当し、著書の発行部数は累計200万部超。
手軽でおいしい完全栄養食。
「ライフスタイルの多様化、単身層の増加により、自炊より簡単でコスパの良い食事代替品がポピュラーになっていく」とトレーナーの白戸拓也さんが言うように“これ一つで”を謳う食品が増加中だとか。
上級睡眠健康指導士の角谷リョウさんが「完全栄養食も美味しい路線と、味や食感を求めなくなる二極化が進むのでは」と予想すると、中野ジェームズ修一さんも「美味しくいただくための技術は発展するはず」と続く。
そんな中野さんが紹介してくれたのは、15種類の具材がたっぷり入った味噌鍋スープ〈MISOVATION〉。他にも、日本の食生活をベースにした商品が続々と登場。これからは、無理なく生活に完全食を取り入れる時代!?
〈MISOVATION〉ごろごろ具材が嬉しい味噌汁。
「心もカラダも満たす究極の一杯」をコンセプトにした味噌鍋スープ。1食置き換えになるボリューム感で、忙しい平日の夜ごはんに最適。具材は瞬間冷凍しており、野菜や鶏団子など合計15種類がごろごろと入っている。味噌は日本各地の味噌蔵と連携してセレクト。栄養士監修で、31種類の栄養素が摂れる。1食当たり880円〜。WEBサイト
〈COCOMOGU〉“もぐもぐ”と素材を味わう。
美味しさと栄養バランスの両立をめざし開発した冷凍おにぎり。素材の良さを引き出し、五感で「美味しさ」を味わえるようにと、酸化防止剤など添加物不使用に。脂が乗ったほぐし焼きサバに大葉やゴマを合わせた《ほぐし焼きさばと煎りごまの大葉香るおにぎり》など、どれも具だくさん。全4種類3,317円〜※送料990円。WEBサイト