自分なりの対処の仕方を覚えて緩和。須田亜香里さん流のアレルギーとの付き合い方

ハッピーでいるために適度にユルくなったら、症状が緩和してきました

須田亜香里さんのアレルギー発症は、アイドルとして舞台に立ち始めてからおよそ2年後。突如、口や肌に異変が表れたそう。

「ライブ終了後にマイクを外すと、唇が腫れていたんです。頰にも白いブツブツが。どうしてそうなるのか原因が分からず、皮膚科の受診行脚をしました。抗アレルギー薬を服用し、ホルモン治療にも挑戦したのですがなかなか改善しなくて。

美肌を求めてサラダと焼き魚しか口にしないという食事制限もしました。プロに頼んで家中を徹底的にクリーニングしたこともあります」

パンパンになった唇はただれることもしょっちゅう。公演終了後にはステロイドを塗って手当てをしていた。

須田さんを襲う謎の症状。そんな折、ブレスレットの周りに湿疹を発見する。

「もしや金属アレルギーかもと、音響さんにマイクにコーティング剤を塗ってもらいました。そしたら唇が無傷で。顔まわりが荒れるのはアイドル失格のお告げじゃないかと思い詰めていたので、救われました」

2019年には番組の企画で初めてアレルギー検査を体験。ニッケル、スズ、コバルト、パラジウムへの反応が確認された。

「金属成分の入った日焼け止めは使わないなど、対策ができるようになりました。自分なりの対処の仕方を覚えると、不思議と緩和するものなんですね」

取材・文／松岡真子　撮影／伊藤徹也　スタイリスト／柏木作夢

初出『Tarzan』No.875・2024年3月7日発売

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