フカフカのライド感。クッションを楽しむ6つのランニングシューズ
ランニングシューズの機能面は年々向上し、足へのフィット感はもちろん、デザインもアップデートされている。クッション性の高いシューズは、アスファルトの硬さを感じさせないのが魅力。「地面からの突き上げが膝や腰に響く」といったことも少ないはず。注目の6足でフカフカのライド感を楽しもう!
取材・文/神津文人 撮影/安田光優
初出『Tarzan』No.874・2024年2月22日発売
目次
adidas《Supernova Rise》
クッション性と安定性を両立し、快適なランをサポート
クッション性と弾力に優れたポリエステル系樹脂ベースの新素材・DREAMSTRIKE+(ドリームストライク プラス)をミッドソールに採用。さらに高密度EVA素材の5本指形状ロッドを組み合わせることで、安定性も確保。柔らかいだけでなく、ブレやぐらつきを抑えた安心設計となっている。耐摩耗性に優れたアウトソールも魅力の一つ。
ASICS《GEL-NIMBUS 26》
雲の上を走っているような軽やかでソフトな履き心地
ラテン語で“雲”を意味するNIMBUSをモデル名に冠した定番シリーズの最新作。ミッドソールには軽量で、柔らかく跳ねるように反発し、環境にも配慮されたFF BLAST PLUS ECO(エフエフ ブラスト プラス エコ)を採用。内部には従来のGEL(ゲル)と比べて約65%柔らかく、約10%軽いPureGEL(ピュアゲル)を搭載。
On《Cloudeclipse》
〈オン〉最厚のミッドソールが抜群のクッション性を発揮
斜め空洞が特徴的なCloudTec Phase(クラウドテック フェーズ)を採用。このCloudTec Phaseが着地の際に流れるように崩れることで、着地の衝撃を緩衝しながら、踵から爪先へのスムーズな重心移動をサポートする。また中足部にはSpeedboard(スピードボード)を配置し、十分な安定性を確保している。
PUMA《VELOCITY NITRO 3》
反発性も備えた万能デイリートレーナー
エネルギーリターンに優れた革新素材・NITRO(ニトロ)フォームをミッドソールに大ボリュームで搭載。ボトム部分を安定性と耐久性に優れたEVAフォームで支えることで、スムーズな重心移動のサポートと安定感のあるライド感を実現。耐久性に優れたラバーアウトソールは、雨天時も高いトラクション性能を発揮する。
SKECHERS《GO RUN SWIRL TECH SPEED-RAPID MOTION》
先進テクノロジーを採用。個性的なルックスも魅力
ジオメトリックなSwirl Tech(スワールテック)と名付けられた構造のプラットフォームが特徴。ミッドソール素材には軽量で反発性に優れた独自素材のHYPER BURST(ハイパーバースト)が採用されている。アウトソールの踵部と爪先部に耐久性、グリップ力に優れたグッドイヤー社製のラバーを搭載。
UNDER ARMOUR《UA INFINITE PRO CUSHION》
クッション性とサポート力で脚のフレッシュ感をキープ
柔らかくエネルギーリターンに優れたクッショニング素材・HOVR+(ホバープラス)を採用。着地衝撃を緩衝しながら、前方への推進力をサポートしてくれる。3D成型のソックライナーが足を包み快適な履き心地を実現。ラバーのアウトソールは必要な部位に耐久性を持たせながら、柔軟性を確保できるよう配置されている。
選ぶなら覚えておこう、この用語
ドロップ:前足部と踵部の高低差のこと。大きいほど前傾姿勢がとりやすく、踵から爪先への重心移動が容易。逆にフラットに近いほど、ナチュラルで素足感覚。オフセットともいわれる。
ワイズ:親指と小指の付け根を結んだ部分の足幅および足囲によって決まる。D、E、2E(細→太)と表記される。ワイズが複数用意されるシューズも。
サイズ:基本的には足の長さのこと。ランニングシューズの場合、実際の足長よりも爪先に少しゆとりのあるものがいい。お店での試着が推奨。