徹底的に目を検査する「アイドック」とは? サバンナ・八木真澄さんが体験

寝ている時間以外はフル稼働。おまけに筋肉のようには鍛えられず、内臓のようにケアしにくい目。スマホやPCで酷使している現代人にとって目の健康は誰もが気になるはず。そこで、最近、目の調子がイマイチというお笑いコンビ〈サバンナ〉の八木真澄さんに、徹底的に目を調べる「アイドック」を受診してもらった。一体どんなことがわかるのか。

取材・文/門上奈央 撮影/石原敦志

初出『Tarzan』No.869・2023年11月22日発売

徹底的に目を検査する「アイドック」とは? サバンナ・八木真澄さんが体験

八木真澄さん

八木真澄さん

試してくれた人

やぎ・ますみ/お笑い芸人。1974年生まれ。94年に高橋茂雄さんと結成したお笑いコンビ〈サバンナ〉のツッコミ担当。柔道2段、極真空手初段の筋肉芸人でもあり、2023年は2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得するなど、幅広く活動中。

目の精密検査「アイドック」を八木さんが体験

寝ている時間以外はフル稼働の目。筋肉のようには鍛えられず、内臓のようにケアしにくいパーツだ。

齢49、人間ドックは毎年欠かさない、自他ともに認める健康体のお笑いコンビ〈サバンナ〉の八木真澄さんも、最近目が本調子ではないそう。

「19年前にレーシックの手術をしてるんですけど、最近少し視力が落ちてきたかな?と感じることがあり、収録現場でカンペが二重に見えて、乱視かなと思ったり、あと、暗い所だと見えにくいと感じたりすることもありました」

そこで今回は〈冨田実アイクリニック銀座〉の「アイドック」(目の精密検査)を受けてもらうことに。

「目のドックなんてあるんすね! 原因が分かればいいんですけど」

さあ、徹底的に目を診ていこう。

アイドック(16,500円)でわかること
  • 近視、遠視、乱視
  • 眼圧
  • 角膜内皮細胞の数、形状
  • ピント調節機能
  • 網膜、黄斑部、視神経の状態
  • 角膜の歪みなどの形状異常
  • 視野検査(緑内障の症状)
  • ドライアイ症状

検査① 屈折検査

目のピントを合わせるのに必要な度数を調べる。屈折は正視・近視・遠視・乱視に分けられるが、この検査を通して屈折異常とされる近視・遠視・乱視の度数を客観的に判定。

検査② 眼圧測定

目の内圧(眼球の硬さ)を調べる。眼圧計で目にプシュッと風を当てて、目の表面を一時的に凹ませてから元に戻るまでの時間を測定。緑内障などの目の病気の発見に役立つ。

検査③ 角膜内皮細胞の測定

八木真澄さん アイドック角膜内皮細胞の測定

角膜の一番内側にある細胞(角膜内皮細胞)を撮影、その数や形を測定。角膜内皮細胞は角膜の透明性を保つうえで重要な組織で、一度傷むと再生しないそう。真剣な眼差し。

検査④ 視力検査

八木真澄さん アイドック 視力検査

おなじみの“Cマーク”(ランドルト環)が並ぶ視力表を使った近視・遠視・乱視の自覚的測定。淡々と「右、下、上、下」と答える八木さん。さすが、メガネ姿がサマになります。

検査⑤ 近見視力検査

老眼や調節障害などの判定のために行う検査。30cm離れた距離での“Cマーク”や文字の並ぶ視力検査表を片目ずつ見て、どこまで見えるかを、裸眼とメガネありの両方で調べる。

検査⑥ 角膜形状解析

八木真澄さん アイドック 角膜形状解析

角膜の前面と後面の形状と、その厚さを調べて、形状異常がないかどうかを調べる。角膜は眼球においてレンズと同じ役割を担うので、少しの歪みでも見え方は大きく変わるとか。

検査⑦ 波面収差解析

八木真澄さん アイドック 波面収差解析

近視や乱視、遠視など以外の、メガネをかけても矯正できない角膜の微細な歪み(高次収差)がないかどうかを調べる。高次収差のリスクは、加齢とともに上がるという。

検査⑧ OCT検査(三次元画像解析)

八木真澄さん アイドック OCT検査(三次元画像解析)

八木さんの黄斑部断層画像

網膜の断層画像を撮影する検査。これによって網膜や黄斑部、視神経などの状態を立体的に解析できる。緑内障や加齢黄斑変性症などの早期発見や診断などに役立つという。

検査⑨ 視野検査

八木真澄さん アイドック 視野検査 検査結果のイメージ

網膜の光に対する感度を測定。3分間前方を見続け、上下左右前方と、どのくらいの範囲が見えているかを調べる。視力に比べて視野は自覚しづらく、片方の視野が欠けても反対の目で補ってしまう特徴が。緑内障の診断や経過観察に有効。「3分、なかなか長い」。

検査⑩ 涙液検査

八木真澄さん アイドック 涙液検査

自然な状態で目の中に溜まる涙の量や質を測定してドライアイの症状を検査。目を見開いた状態と、上瞼をめくった状態で片目ずつ確認。

八木さんが機器を覗き込む目が、機器の隣にあるモニターに大きく映し出され、結構シュール。「こんな検査、僕、初めてです!」。

アイドックの結果は…?

細隙灯顕微鏡検査、検査結果の説明

ここまでで約2時間。最後は医師による検査と説明。細隙灯顕微鏡という装置を用いて、光の通る道筋となる角膜や前房、水晶体、硝子体、網膜などの異常を直接観察する。

結果は?

「完璧な目です。網膜がきれい、緑内障もない、ドライアイもほぼない。暗いところで見えにくいのは軽い白内障が考えられますが、50代前後になるとほぼ皆そうなりますよ。つまりパーフェクトです」(冨田実先生)

「異常なくて、ほんまに安心しましたぁ〜」と八木さん。数週間後には検査表も届く。

今回伺ったのは…冨田実アイクリニック銀座

保険診療を中心に、老眼や緑内障の治療なども実施。

  • 住所:東京都中央区銀座4-12-19 日章興産ビル3・4階
  • TEL:0120-787-872
  • 受付時間:9:30〜13:30、15:30〜19:00
  • 休診日:無休(年末年始を除く)
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