鍛えるシェフの筋肉レシピ:麴チキンの香味野菜ソース

自身もトレーニングを行う“鍛えるシェフ”直伝の料理を紹介する「美味い筋肉レシピ」シリーズ。今回は〈サハスラーラ〉オーナーシェフの関豪介さんに教えてもらった「麴チキンの香味野菜ソース」。

photos: Chihiro Oshima text: Noriko Ozawa nutrition supervision: Reiko Kawamura

初出『Tarzan』No.867・2023年10月19日発売

麴チキンの香味野菜ソース

サーモンミキュイとニンジンラペ サハスラーラ 関豪介 筋肉レシピ

関豪介さん

教えてくれた人

〈サハスラーラ〉オーナーシェフ。元日本フェザー級ランカー。2016年引退後、南インド料理の人気店で修業し、2020年に東向島で薬膳カレーとスパイス料理の店を開店。2022年に曳舟に移転し、現店オープン。

元プロボクサーの〈サハスラーラ〉関豪介さんによる、“身近な食材で作れる薬膳レシピ”。鶏胸肉は、塩麴に漬けることでしっとり柔らか麴チキンに変身。

「鶏胸肉の旨みもアップします。香味ソースは酢、ニンニク、ショウガなども効かせていて、疲れているときも食欲が湧くはず。元気になれる一品だと思います」

麴チキンの香味野菜ソース

麴チキンの香味野菜ソース 関豪介さん サハスラーラ オーナーシェフ

※栄養成分は1人分で計算

材料(2人分)

  • 鶏胸肉(皮は外す。漬けやすい大きさに切る)…300g
  • 塩麴(市販液体タイプ)…大さじ2程度
  • 小ネギ(小口切り)…適量
  • [A]
    • 玉ネギ(中・ざく切りにする)…1個
    • トマト(中・ざく切りにする)…1個
    • 米酢…大さじ2
    • 醬油…大さじ2
    • ハチミツ…大さじ1
    • ニンニク(みじん切りにする)…1かけ程度
    • ショウガ(みじん切りにする)…1かけ程度
    • 粗挽き黒コショウ…1つまみ※
    • コリアンダーパウダー…1つまみ※
    • マスタードシード…1つまみ※

※の3つのスパイスは事前に乾炒りをし、香りを引き出してから使うのがおすすめ。

作り方

  1. 鶏肉の下ごしらえをする。保存袋などに塩麴と鶏肉を入れてよくなじませ、一晩漬け込む。
  2. 1の鶏肉を低温調理する。鍋に湯を入れて沸騰させたら火を止め、袋の空気を抜いて口をしっかり閉じた1を保存袋のまま入れ、蓋をして冷めるまで放置(低温調理器があれば60℃で約60分)。中までしっかり火が通ったら、保存袋ごと氷水に移して冷ます。取り出して、食べやすく削ぎ切りにする。
  3. 2を作っている間に香味野菜ソースを作る。材料[A]をすべて混ぜ合わせる。
  4. 器に2の鶏肉の1人分を並べ、3を適量かけ、小ネギを散らす。

ポイント

麴チキンの香味野菜ソース 調理のポイント

鶏胸肉は、塩麴にできるだけ長く〜一晩漬け込もう。しっとり柔らかになる。

栄養ポイントはココ!

疲れているときも○な一品。鶏胸肉は豊富なイミダゾールペプチドが筋疲労の回復に効果的。また、塩麴に漬けることでより消化しやすくなる利点も。酢は胃酸の分泌を促したり、腸の動きを活発にする働きもありますよ。 by管理栄養士・河村玲子さん