鍛えるシェフの筋肉レシピ:サーモンミキュイとニンジンラペ
自身もトレーニングを行う“鍛えるシェフ”直伝の料理を紹介する「美味い筋肉レシピ」シリーズ。今回は〈サハスラーラ〉オーナーシェフの関豪介さんに教えてもらった「サーモンミキュイとニンジンラペ」。
photos: Chihiro Oshima text: Noriko Ozawa nutrition supervision: Reiko Kawamura
初出『Tarzan』No.866・2023年10月5日発売
関豪介さん
教えてくれた人
〈サハスラーラ〉オーナーシェフ。元日本フェザー級ランカー。2016年引退後、南インド料理の人気店で修業し、2020年に東向島で薬膳カレーとスパイス料理の店を開店。2022年に曳舟に移転し、現店オープン。
元プロボクサーで、現役時代に“薬膳”を参考にした食事で体調管理をしていた〈サハスラーラ〉の関豪介さん。引退後は薬膳師の資格を取得。秋バテ対策が気になる今、身近な食材で作れる“薬膳エネルギーUP”レシピを紹介。
サケにニンジンとショウガも混ぜたラペを乗せた一品は、「カラダを温めてエネルギーを高める食材の組み合わせです。サケはミキュイ(半生)に仕上げて、しっとり食感を楽しんでください」。
サーモンミキュイとニンジンラペ
材料(1人分)
- サーモン(刺し身用・食べやすい大きさに切る)…100g
- [A]
- 漬け込み液(ソミュール液)…水1/2カップ+塩小さじ1弱+砂糖小さじ2弱をよく混ぜる。
- 油…小さじ1/2
- ニンジン(千切りにする)…2cm程度
- ショウガ(千切りにする)…1かけ程度
- [B]
- 酢…1/2カップ
- 砂糖…1/2カップ
- みりん…大さじ1+小さじ1
- クミン…1つまみ
- 塩…小さじ2
- サラダセロリ(ちぎる)…適量
作り方
- サーモンの下ごしらえをする。漬け込み液(A)にサーモンを20分ほど漬ける。サーモンを取り出し水気を拭き取って保存袋に移し、油を加えてなじませる。袋の空気を抜いて口をしっかり閉じ、鍋で38℃に保った湯に20分ほど浸け、ミキュイ(半生の状態)に仕上げる(低温調理器があればベスト)。
- 調味液(B)に、ニンジン、ショウガを入れる。20分ほど漬けたら取り出し、汁気を切る(残った調味液は、他の野菜の漬け込み液に再利用可)。
- 器に1から取り出し水気を拭いたサーモン、2のニンジンとショウガを乗せ、サラダセロリを飾る。
ポイント
栄養ポイントはココ!
サーモンはカラダにいい油・DHAやEPA豊富。ニンジンに多い抗酸化ビタミン・β-カロテンは、油と摂ると吸収が良くなるのでこのコンビは○。ショウガの辛味や香り成分には食欲を促し、消化を促進する効果もあります。 by 管理栄養士・河村玲子さん