安全、快適! 初心者向けのランニングシューズ12選
初心者向けのランニングシューズ選びで重要なのは、怪我なく安全に快適に走ることができるシューズかどうか。そこで、今回は初心者でも安全に快適に走れる12足を紹介。それぞれの特徴から自分に合った一足を見つけよう。
取材・文/神津文人 撮影/小川朋央 編集/阿部優子
初出『Tarzan』No.851・2023年2月22日発売
目次
adidas《ADIZERO SL》
デイリーに走るために必要な機能をしっかり搭載
2種類のフォーム素材を使うことで、耐久性、安定性、クッション性、反発性、軽量性といった機能をバランスよく備えることに成功。
モデル名のSLの原点にあるのは、1972年に誕生した《SL72》。SLはSuper Lightの頭文字を取ったもので、軽やかな走り心地というDNAを受け継いでいる。
アウトソールのハイグリップ ラバーが路面をしっかりと捉えてくれるので、ジョギング中に安心感があるのも嬉しいポイント。柔らかい風合いとサポート性を両立したメッシュアッパーも好印象。
ASICS《GEL-NIMBUS 25》
クッション性の高さに定評があるロングセラー
クッションモデルの定番として愛され続けているロングセラーシリーズの最新作。25周年を迎えた今シーズン、大幅なリニューアルによりシリーズ史上最高のクッション性を実現。
ミッドソールの踵部には、従来素材よりも約65%柔らかく、約10%軽くなった新しいクッション素材のPureGEL(ピュアゲル)を内蔵。
ミッドソールは前作より厚みが増し、ラテン語で雲を意味するニンバスの名にふさわしい、今まで以上にソフトなクッション性と軽快なライド感を備えている。
BROOKS《Glycerin 20》
最新のクッション素材を贅沢に使用した定番モデル
ランニング大国アメリカで高い支持率を誇る〈ブルックス〉を代表するクッションモデル。
ミッドソールに採用されているDNA LOFT v3(ディーエヌエー ロフト v3)は、液化窒素ガスを混ぜて臨界発泡させたことで、高レベルでクッション性と反発性を両立した素材。
この最高級クッション素材をたっぷりと搭載したことで、《グリセリン 20》はブランド史上最もソフトな履き心地を実現している。また、安定性を確保し、スムーズな体重移動をサポートするために、底面を広く設計。
HOKA《CLIFTON 9》
ソフトな着地を感じながらテンポよく走れるシューズ
〈ホカ〉のアイコン的存在の《クリフトン》シリーズ最新作。ミッドソールの厚さが前作から3mm厚くなり、クッション性と反発性が向上。そして、安定性を維持するためにソール幅が広くなっている。
ソールの厚さと幅が広がっているにもかかわらず、重量は前作よりも軽くなっているのは、ミッドソールの素材が新しくなったことに加えて、アッパーの構造を見直したのが理由。
また、アウトソールに使われているラバーの耐久性が向上しているのも嬉しいポイントだ。
Mizuno《WAVE SKY 6》
浮き上がるようなバウンド感と安定性を両立
〈ミズノ〉が使用していた従来素材と比較して、反発性が約56%、柔らかさが約293%向上した、MIZUNO ENERZY CORE(ミズノエナジー コア)をミッドソールに内蔵し、浮き上がるような走行感を実現。
また、硬度が異なる素材を波形状に組み合わせたウエーブ構造により、高いクッション性と安定性の両立に成功している。
アッパーには横方向に伸びやすく、縦方向に伸びにくい素材を使い足の形に沿ったフィッティングを生み出している。アウトソールの耐久性の高さも特徴。
New Balance《Fresh Foam X More v4》
タウンユースでも大人気。フワフワ感がクセになる
〈ニューバランス〉の《フレッシュフォーム》シリーズは、砂浜を走るようなクッション性と、第二の皮膚のように感じられる足馴染みの良さを追求した、まさにジョギングに適したコレクション。
シリーズの中で、最も厚く最もソフトなミッドソール設計を採用しているのが、《フレッシュフォーム エックス モア v4》だ。
高いクッション性と反発性を備えつつも、沈み込みやブレを感じることはなく安定感のある快適なライド感が得られる。タウンユースに適したルックスも魅力。
NIKE《NIKE INVINCIBLE 3》
ケガ予防を目的に作られた、足に優しく快適な履き心地
シンスプリントや腸脛靱帯炎といったランナーが悩まされることが多いケガの予防と、ランニングエコノミーの改善を目的に開発された《ナイキ インヴィンシブル》シリーズ。
〈ナイキ〉のトップレーシングモデルにも使われる軽く、クッション性と反発性に優れたズームX フォームをたっぷりと使用しているのが大きな特徴だ。
最新作では前作よりもミッドソールの厚みが6mm増し、さらにフカフカとした履き心地に。アッパーも新しくなり、通気性、サポート力も兼ね備えている。
On《Cloudgo》
快適なクッション性と心地よい推進力が得られる
〈On〉のシューズは、輪切りのホースが原点にある世界特許技術のCloudTecにより、クッション性と安定性、スムーズな足運びを実現。
《クラウドゴー》に採用されているCloudTecは、複数のユニットを連結して安定性を高めた構造になっている。
ミッドソールには、軽量で反発性が高く、温度変化にも強い独自素材・Helion(ヘリオン)を採用。寒い季節でも変わることなく、優れたクッション性を提供してくれる。アッパーは85~90%がリサイクル素材。環境にも配慮されている。
PUMA《VELOCITY NITRO 2》
高いグリップ力が魅力。ナイトランにもおすすめ
シンプルなルックスながら、長距離を快適に走るための機能をバランスよく備えたシューズ。
2層構造のミッドソールの上部には、軽量でクッション性とエネルギーリターンに優れたNITRO FOAM(ニトロフォーム)を、下部には安定性に優れた素材を配置している。
アウトソールにはグリップ力と耐久性に優れた独自素材・PUMA GRIP(プーマグリップ)を採用。
アッパーの一部にリフレクター素材が使われており、夜にジョギングする際の安全性も高めてくれる。
SALOMON《AERO GLIDE》
着地衝撃を的確に緩衝。次の一歩がスムーズに!
ソフトな接地感が得られ、スムーズに足が運べ、重さを感じない。《エアロ グライド》は、多くのランナーがデイリーに使用するシューズに求める機能をハイレベルで備えている。
独自のクッション素材・EnergyFOAM(エナジーフォーム)を大容量でミッドソールに採用し、高いクッション性と、優れたエネルギーリターンを実現。
復帰力の高い素材なため、着地がソフトなだけでなく、推進力が得られる。また3Dメッシュ構造のアッパーにより、シューズ内の温度が快適に保たれる。
SAUCONY《TRIUMPH 20》
自然と足が前に出る設計と高いクッション性が特徴
ブランドを代表するクッショニングモデル《トライアンフ》の最新作。オフセット(踵から爪先までの高低差)を前作の8mmから10mmに変更。
着地から蹴り出しまでの体重移動がしやすく、筋力が備わっていない初心者のランナーでもスムーズに前へ進める設計となっている。
ミッドソールには、軽量性と反発性に優れた〈サッカニー〉の独自素材・PWRRUN+(パワーランプラス)を採用。
アッパーのデザインも一新され、通気性、サポート力が向上し、フィットもより快適になった。
THE NORTH FACE《Pinnacle Runner Ⅱ》
心地よいフィット感! タウンユースにも最適
撥水加工が施されたリサイクルニットのアッパーが、ソックスのように足にフィット。優しく包まれるような履き心地が、ジョギング時にも気持ちいい。
反発性に優れた独自素材のファストフォームと、クッション性の高いEVAを組み合わせたミッドソールが、ジョギングに適したバランスを実現している。
アウトソールには、軽量性とグリップ力を両立したラバーを採用。安定した足運びをサポートしてくれる。普段着にも合わせやすいシンプルなデザインなので、汎用性が高い。