凍てつく海での寒中水泳。ヘルシンキで人気の「タルヴィウインティ」
世界のフィットネスの話題をお伝えする「WORLD FITNESS NEWS」。今回はフィンランドの最大都市ヘルシンキで人気の寒中水泳「タルヴィウインティ」について。
edit: Takashi Osanai
国内での愛好者は今や72万人超
平均気温が0度を下回るヘルシンキの厳しい冬。でも、早朝や夕方になると寒風が吹く海岸に大勢の人が集まってくる。
彼らの目当ては「タルヴィウインティ」。つまり“寒中水泳”だ。
サウナの合間に火照ったカラダで湖に飛び込む北欧のハードな“整い方”は有名だが、これはさらに一歩先。なにせサウナでカラダを温めることなく、凍った海面や湖面を割って泳ぐのだから。
聞くだけで凍えそうだが、コロナ下で制限が増えた現地では「ストレスが溶ける」と人気が急増中。
アウトドア協会〈Suomen Latu〉が健康面の留意点や各地の関連団体情報、適したスポットなど、初心者でも安心して楽しめるよう情報発信し、その裾野が広がったのだとか。
協会によると人口約560万人の国内で、愛好者は今や72万人超。なかなかハードルは高いが、フィンランド人の“生活の知恵”に挑戦するのもアリ?
Reporter
UTANO YOSHIKO/ヘルシンキ在住歴17年。TVの撮影帯同を中心に活動。オフィスへの往復20kmサイクリングが毎日の小さな癒やし。YouTubeチャンネル『北欧さんぽ』更新中。