軽快に気持ちよく。スピードを出しやすいランシュー4選
大会に出場し、フルマラソンで4時間切り、ハーフマラソンで2時間切りを目指すとなると、キロ5分40秒ほどのスピードが必要になる。レース出場を視野に入れ、スピードアップを図るならば、反発性に優れたフォーム素材、推進力を助けるプレートなどを搭載したスピード設計のモデルをチョイスしたい。そこで、今回はスピードを出して気持ちよく走れるランにぴったりのシューズを紹介。
取材・文/神津文人 撮影/下屋敷和文
初出『Tarzan』No.843・2022年10月6日発売
① ASICS《GLIDERIDE 3》
コロコロと転がるようにラクに走ることができる
走行効率を追求して設計されたENERGY SAVING SERIESのニューモデル。エネルギー消費を抑えながら足を前に運ぶことを目指した独自のソール構造(爪先がカーブし、足運びをガイドするための窪みが設けられている)により、足首部の過度な屈曲が抑えられ、スムーズかつ快適な足運びをサポートしてくれる。
長い距離をラクに走りたい、フルマラソン完走を目指したいと考えるランナーに向けて開発されたシューズだ。
② Puma《DEVIATE NITRO 2》
クセがなく扱いやすい厚底カーボンシューズ
“誰でも履けるみんなの厚底”をコンセプトに開発された《ディヴィエイト ニトロ》がアップグレード。足幅が広くなり、より日本人の足にフィットしやすくなっている。
また踵部分のホールド性が向上し、ランニング中の足とシューズの一体感も高まった。最大限のエネルギー伝達を目指して設計されたカーボンファイバープレートが搭載されており、反発性に優れたミッドソールのフォーム材との相乗効果で、心地よい推進力が得られる。
③ adidas《ADIZERO BOSTON 11》
幅広いレベルのランナーに適したスピードモデル
グラスファイバー素材で作られた5本のバー、ENERGY RODS(エナジーロッド)を搭載し安定性を高めながら、エネルギーロスを軽減。
加えてアウトソールにはレース用の自動車や自転車にも使われているCONTINENTAL RUBBER(コンチネンタルラバー)を採用し、スリップによるエネルギーロスを抑えている。中距離から長距離のランニングに対応するよう設計されたシューズで、スピードが出しやすく、レースにも適している。
④ NIKE《NIKE Zoom Fly 5》
人気シリーズ最新作は安定性が大幅アップ
ミッドソール内部にリサイクルのZoomX(ズームエックス)フォームを搭載。ZoomXフォームは〈ナイキ〉のトップレーシングモデルにも採用されている素材で、反発性と軽量性に優れている。
前作よりも前足部と踵部の幅が広くなり、安定性が向上。フルレングスのプレートは従来通り採用されている。また、ラバーのアウトソールが前足部、踵部に幅広く採用されているので、耐久性が高く、長く履き続けられる。