イソフラボンが女性ホルモンの代わりになるってホントですか?(50代女性)
読者から寄せられた質問に、『ターザン』推薦の専門家がズバリ回答! 生理とカラダのお悩みには、レディースクリニック『イーク表参道』の副院長・高尾美穂先生が向き合います。今回は、更年期に差し掛かると気になる女性ホルモンについてのお悩み。
取材・文/黒澤祐美 イラストレーション/中島ミドリ
今回の質問
イソフラボンが女性ホルモンの代わりになるってホントですか? 更年期によるイライラを抑えるために積極的に摂るようにはしているのですが、具体的な効果がわかりません。(50代女性)
イソフラボンをうまく代謝できない人もいる。
大豆イソフラボン自体が女性ホルモンの代わりになるのではなく、イソフラボンが代謝されてできる「エクオール」と呼ばれる成分が、女性ホルモンの一つであるエストロゲンのような作用をするといわれています。
大豆イソフラボンは“代謝する”という過程が必要であるうえに、腸内環境によってはエクオールに変換できない人も2人に1人います。なのでまずは、自分がエクオールを作り出せるカラダであるかどうかを、市販のキットでチェックしてみるといいかもしれません。
もしもイソフラボンを代謝できない体質だったとしたら、たくさん大豆を食べるよりも、サプリメントでエクオールを補充した方が効果を感じられるはずです。
エクオールは更年期症状が緩和されるほかにも、大じわが浅くなる、骨密度が緩やかに上がる、血管の弾力性が保たれるといった効果があります。エストロゲンが担う役割を補うことができるため、エストロゲンがすっからかんの状態になり骨密度か低下しやすい産後のお母さんにもおすすめします。