• 1泊旅行はカラダにはストレス|専門家に聞く「疲労の正体」vol.10
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2020.11.13

1泊旅行はカラダにはストレス|専門家に聞く「疲労の正体」vol.10

専門家に聞く「疲労の正体」|1泊旅行はストレスになる

どうして人間は疲れるのか? 頑張る男子くすぶりくんの漫画と疲労の専門家・梶本先生の解説をテーマごとに読めば、謎が解ける! 今回は、「1泊旅行の落とし穴」について。

梶本修身
(イラスト左)梶本修身先生/東京疲労・睡眠クリニック院長。元大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授。疲労研究の第一人者として多数の著書やテレビなどのメディアで情報を発信。
(イラスト右)働き盛りの33歳・くすぶりくん/本名は、クスブリヒカル。仕事に追われながら、日々起こるささいなことにいちいち反応し、ヘルメットから煙をプスプスと出してくすぶることがクセ。
専門家に聞く「疲労の正体」|1泊旅行はストレスになる

1泊の温泉旅行は逆にストレスになる。

くすぶりくん(以下:く) それで、せっかく寛ぎに温泉に行ったのにかえって疲れて帰ってきました。

梶本修身先生(以下:梶) それはくすぶりくんにとって、温泉がアウェイの環境だったからです。

 前回の記事ように、アウェイの環境で人はストレスを感じるって話ですか? でも、温泉って癒やされに行くところですよね。なのにアウェイなんですか?

 温泉に行って最初にしたことはなんですか?

 えーと。ホテルの中を探索したり、温泉街をぶらぶら歩いたり、喫茶店でお茶したりしました。

 それは安全の確認作業です。自分がこれから寝るところが安全で安心かどうかを確認しているんです。犬なんかも知らない家に行ったらまずそのへんを嗅ぎ回るでしょう?

 …犬と同列ですか。

 そういった行動をしている間、自律神経交感神経は緊張しています。だから疲れてなかなか眠れないんです。眠れないのは枕が替わったせいじゃありません。

 じゃあ、温泉に行く人はみんな疲れに行ってるみたいなものじゃないですか。

 1泊だけだったらそういうことになりますね。

 2泊とか3泊だったらいいんですか?

 ひとつの場所に長く滞在すれば安全で安心ということが確認できますから。交感神経が必要以上に活動しなくなってリラックスできると思います。

 今後、温泉に行くときは絶対2泊以上にするぞ〜!

取材・文/石飛カノ イラストレーション/沼田光太郎

初出『Tarzan』No.797・2020年10月8日発売

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