ふらりと訪ねてカラダを見直す。漢方薬デビューを叶える名店3選。
漢方薬を試してみたいけれど、何を選べばいいかわからない。そんなときに頼りたいのが、漢方の専門家に相談できる店。体質に合わせた処方を提案してくれる老舗薬局から、気軽に試せるショップまで、漢方を暮らしに取り入れるために訪ねたい街の漢方スポットを紹介。
text: Emi Suzuki photo: Shintaro Yoshimatsu
『Tarzan』No.936 on sale October 22, 2026.
平和堂薬局|百聞は一見に如かず。第一人者に会いに行く。

漢方にまつわる書籍を多数出版し、漢方界の重鎮としても広く知られている薬学博士の根本幸夫さんが店主を務める漢方薬局。79歳にして現役で活躍し、豊富な知識と経験から一人ひとりの悩みに日々向き合う。
「気・血・水の中で、僕が最も大切にしているのが“気”。人間の原動力は何事も気力。睡眠や食事で気を補い、適度な運動で気を巡らせることで血と水も調っていきます。その手助けをしてくれるのが漢方薬です」
根本さんは、その人の症状を単に見るのではなく、その背景にある状態を読み解くスペシャリスト。体質に合った処方はもちろん、生活を改善し、行動を変えるところまで伴走してくれる。他店で処方された漢方薬が合わなかったという方も続々訪れ、いわば最後の砦ともいえる場所。

煎じ薬のほかエキス剤も多数取り扱う。カウンセリングで漢方薬の提案を行いながら、養生法や症状改善のセルフケア法も指南。
LAOSI|気になる漢方薬、1包から買うならここ。

奥渋谷エリアの裏道に佇むセレクトショップのような漢方薬店。ここは、漢方を知らない人が東洋医学の知恵に触れ、自分のカラダと向き合うきっかけを作る場所だ。
店内にはオリジナルの漢方薬膳茶のほか、国際中医師の輿水千波さんと鍼灸師の橋本明子さんがセレクトした、安心して取り入れられるプロダクトが並ぶ。
「まずは今の自分の心とカラダの状態を知り、昨日より少しご機嫌なご自分になってほしい」とふたりは話す。その一歩として無理なく試せる1包売りのスタイルも用意されている。
なんとなくの不調やカラダの波を感じたとき、ふらりと訪ねて自分のカラダを見直す。これから東洋医学を取り入れたい初心者にこそ、真っ先に向かってほしい一軒だ。
台所漢方|日々の養生に寄り添う、都会の保健室。

「漢方治療は、基本的に根本から治すことを目的にしているため、速効性がある場合もありますが、継続することが体質改善の何よりの近道! だからその人のライフスタイルに合わせて長く続けていけるような漢方の取り入れ方を提案しています」と、店主で漢方栄養士の古尾谷奈美さん。
一刻も早く体質を改善し、症状を元から解消したい人はカウンセリングを受けながらオーダーメイドで調合してくれる漢方薬が最適。もっと気軽に毎日飲むお茶として楽しみながら心身を整えたい人は、300種類以上の植物から厳選して作られた和漢植物ブレンド茶、とにかく忙しい人はサプリメント。ここに行けば漢方ライフの習慣化が期待できる。
〈台所漢方〉
悩みに合わせたオリジナル漢方茶を自らの手でブレンドできる漢方体験講座も実施。東京都目黒区東山1-3-3 アルス中目黒2F。12:00〜17:00、日、水曜休。WEBサイト













