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涼しく夏山に登るなら、標高1239mの北海道・トマム山で旅登山へ。
山頂を目指すだけではもったいない。真夏でも山を丸ごと快適に楽しむならば、下山後の楽しみ満載、平均最高気温約20度の北海道・トマム山へ。牧場、食事、ゆったりお風呂、晴れたら雲海のおまけ付き!
text: Ryo Ishii photo: Naoto Date styling: Yutaka Aoki hair & make-up: Miki Marutani illustration: Naoki Shoji
『Tarzan』No.929 on sale July 9
Profile
田迎生成(たむかい・きなり)/モデル。神奈川県出身。数年前に仕事で雪の安達太良山に登ったのをきっかけに登山にはまり、休みがあれば丹沢エリアの山に出掛ける。ウェアのスタイリングを考えるのも楽しみのひとつ。
ゆったりと山を歩き、土地の魅力を味わう旅登山。
山を駆け抜け風になるトレランは爽快だが、ゆっくりと景色を楽しみながら歩くのも山の楽しみのひとつ。走って汗を流すことだけにこだわらず、旅行感覚で土地の魅力を楽しむ「旅登山」から始めてみてはどうだろう。
舞台は、北海道・トマム山の麓に広がる〈リゾナーレトマム〉。真夏でも平均最高気温は20度前後と涼しく、夏でもアクティブに過ごしたい人にはうってつけの場所だ。かつてゴルフ場併設のリゾートとして拓かれたこの地は、約1000ヘクタールもの広大なエリアに大自然と共存した施設が点在。滞在スタイルで選べる2つのホテルに20以上のレストランが揃う。

チェックイン後に訪れた、敷地内にある森の散策路。夏はオオカサモチなどの花々が迎えてくれる。
メッシュリンガーTシャツ19,800円、レースキャミソール31,900円、パイルのフレアパンツ29,700円、問フィーニー:https://pheeny.com/、ウィンドパーカ(モンベル)11,000円、問モンベル:https://www.montbell.jp、ベアフットサンダル《べナード2.0》(ルナサンダル)12,980円、問ストライド:https://lunasandals-jp.com/。
今回の旅では、標高1239mのトマム山を登る往復約1時間のプチ登山を楽しみ、下山後には動物たちと過ごせるファームエリアを中心にゆったり過ごす贅沢なプランを計画。「普段は近場の日帰り登山が中心なので、北海道の山が気になる」というモデルの田迎生成さんに体験してもらった。
「心地よく汗を流して、下山後はリゾートでくつろぐ。大人の旅としてこれ以上の贅沢ってないですよね」と、過ごした時間を満面の笑みで振り返る田迎さん。日常から離れ、「リゾート滞在×プチ登山」で心身を整える、トマムでの滞在記をお届けしよう。
目の前に現れた大パノラマに自然の偉大さを実感!
田迎さんがトマムを訪れたのは、分厚い雲が山の頂を隠す6月某日。通常、登山口は朝7時に閉まるが、今回は特別に昼からの入山となった。雲海ゴンドラで標高1088m地点まで上るため初心者でも歩きやすく、標高差は約150m、距離約600m。コース上にはユニークな展望スポットが点在し、眼下にトマムの盆地地形を見下ろす絶景が楽しめる—はずなのだが、あいにく、今はすっぽり雲の中。
「絶景が見えないのは残念ですけど、霞がかった道も神秘的。気温も涼しくて気持ちがいいです」と田迎さんは至ってポジティブ。
登山ゲートを抜け、いよいよ山道へ。木々が低く視界が開けた道は、「急勾配もあるけれど足場がしっかりしていて、初心者でも登りやすいですね」と田迎さんも太鼓判。30分ほどで山頂に到着するも、眼下は依然として雲の中。午後から好転するという天気予報を信じて、もう少し待つことに。

背が高く育ったハイマツのトンネルを抜ける田迎さん。ひとつの登山道でも植物の様子が刻一刻と移り変わり、飽きさせない。
ポリエステルのプルオーバー(ボーゲン)14,300円、問ボーゲン:bogen.jp、ナイロンタフタのコンバーチブルパンツ(フィーニー)41,800円、手ぬぐい(ピーピーシーイー)2,640円、問ピーピーシーイー:https://producttwelve.shop、シューズ《スピード アーク マティス ゴアテックス®》(メレル)30,800円、問丸紅コンシューマーリンク:https://merrell.jp/。
「変化がなかったら下山しようか……」。そう話していた矢先、雲の流れが速まり太陽が顔を出す。「見えてきた!」。白い雲が引いていくと、日高山脈を望む雄大な景色の中、広大なトマムの盆地が姿を現す。ユニークな展望スポットに戻る頃には、青空も出て絶好の天気に!
「山は天気が変わりやすいといいますが、こんなに手軽な山でもその意味を実感できるなんて、北海道の自然の偉大さを感じます」
山の洗礼とご褒美の絶景を味わい、極上の旅登山は後半へ続く。

田迎さんが登山で使用したのは《Polar Grit X2》。従来モデル比でサイズ約14%、重さ約20%の小型軽量化を実現したGPSウォッチ。75,900円。https://www.polar.com/ja/
山の余韻を胸に麓のリゾートへ。五感を満たす至福のステイ。
下山後は、心地よい疲労感を癒やすご褒美時間。田迎さんがまず向かったのは、「動物が大好きなので、チェックイン後から気になってました」というファームエリア。青々とした草地でのんびりと過ごす牛たちを前に、北の大地の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。

本物の羊を数えて眠れる「羊とお昼寝ハンモック」。
続いては、安藤忠雄設計の「水の教会」。風に揺れる森と目の前に広がる水面が人気のスポットだ。「外界と遮断され、静寂が漂う空間に心が洗われるようでした」と、建築と自然が調和した美しさに田迎さんは静かに見入っていた。
広大な敷地を堪能した後は、森のレストラン〈ニニヌプリ〉でお待ちかねのディナー。田迎さんが特に感動したというのが、焼きたてのピッツァだ。使われているチーズはファームで放牧される牛のミルクから作られている。「土地の恵みをそのままいただける食体験は、美味しさも格別です」と目を細める。
食後の余韻に浸りつつ、「心に残ったのは、やっぱり青空が見えた瞬間!」と田迎さんは振り返る。
「快適に過ごせるリゾートでありながら、変わりやすい山の天気も含め、ありのままの大自然を五感で感じられました。まさに旅登山にぴったりな場所。プライベートでも、友達を誘ってまた帰ってきたいです」
トレッキングコースマップ

敷地内にはもう一つのホテル「トマム ザ・タワー」のほか、食事や買い物を楽しめる「ホタルストリート」、常夏の屋内プール「ミナミナビーチ」などが点在。目的や気分に合わせて思い思いの滞在が叶う。
〈リゾナーレトマム〉

星野リゾートが国内外に8施設を展開するリゾートホテルブランド「リゾナーレ」のひとつ。1フロアわずか4部屋の贅沢な仕様が特徴。大自然の景色や、食、豊富なアクティビティを通した「北海道の大地を感じるグレイスフルステイ」がコンセプトの施設。大人1泊26,100円〜。
北海道勇払郡占冠村中トマム。
















